先日の夕方、夫と小5息子と息子の友だちと、近くの神社で行われたお祭りに行きました。


お祭りにはたくさんの地元の出店が出ていて、夫の知り合いの方も出店されていました。


実は夫も私も地元出身で、且つ夫は地元で自営業を営んでいます。


なのでその関係から、出店の中に何店舗か仕事でお付き合いさせていただいている方が見えたのです。


お祭りに着いて間もなく、早速息子たちが、「ポテト食べたい」と言ったので、それならと、いつもお仕事させてもらっているキッチンカーへと向かいました。


息子が注文して待っていると、キッチンカーの方が夫に気付き、お互い「こんばんは」と挨拶をして話しをはじめました。


私も知っている方なのでご挨拶をして、息子たちのポテトと夫が頼んだ唐揚げができるのを近くで待っていました。


そして、商品を受け取り、夫が代金を支払おうとすると、「いやいやいつも無理言って助けてもらってるからさ、これ持って行って、持って行って」と言って、そのお店の方が夫にお金を返そうとしたのです。


それを受けて夫は、すぐさま「とんでもない、お世話になっているのはこっちの方ですよ。それはそのまま」と言ってお金を渡し、私たちの方へ歩いてきました。


すると後からそのお店の方が走ってきて、「これ食べて」と言って、アメリカンドッグを息子に手渡して走って戻って行かれたのです。


夫は「何か申し訳なかったなぁ」と言っていましたが、お気持ちに感謝し、美味しくいただきました。


その後、中3息子にベビーカステラを買う為、別のキッチンカーへ。


そこでもまた、夫とキッチンカーの方で先ほどと全く同じやり取りがあったのです。


そして夫が先ほどと同じように、「こちらの方がお世話になってるよ。ありがとう」と伝えて歩き始めると、「ちょっと待ってこれ食べて」と言って一袋余分にカステラをいただいて。

みんなで美味しくいただきました。


帰り道、息子が「お父ちゃん、知っとる人たくさんいるなぁ」と言った時、夫がこんな話しをしてくれました。


「みんなお世話になってるからと言ってくれるけどな、仕事もらってるのは家の方や。有り難いな。あの人たちがこうやってお盆中でもイベントで出店してるから、また俺に仕事を頼んでくれる。だからこんな時こそお客さん側になって買うのは当たり前のことやし、応援したいし、こうやってイベントがあるのも有り難いし、全てに感謝やな。」


その時私はこう思いました。


夫は「おかげさま」の精神で生きているんやな。と。


夫の人柄、そして夫の周りの人たちの人柄は素敵やな。と。


思い返してみると、これまで夫から人の悪口を聞いたこと、ほとんどありません。


いつも夫の口癖は、「人は人。みんなそれぞれ見えやん所で頑張っとる。だから気にすんな」


だからそんな夫の周りには、「おかげさま」の精神の人たちばかりが集まっているんだな。


そう思いました。



人は一人では生きていけません。


誰かがいるから自分がいる。


何かがあるから今がある。


見えない誰かに、

知らない何かに、支えてもらっているから生きている。


だから何一つとして無駄なことはありませんし、


誰一人として不必要な人はいません。


誰が間違ってるとか、

あの人の方が凄いとか、

そんなこと、一切ないんですよね。


正しくそれが「おかげさま」の精神。


でも、人はたまにそれを忘れてしまい、我欲が強くなる。たまに私もあります。


「自分の方が」

「自分だけが」

「これだけしてやっているのだから」


損をしただの、得をしただの、


自分だけの物差しで人を見て、相手に我欲を強くぶつける。


そうでなく、お互いが「おかげさま」の精神。


寝る前、ふと自分を振り返ってみました。


自分は普段どうだろうか?


「おかげさま」の精神を、忘れている時がないだろうか?


たまに傲慢さが出ていないだろうか?と。


お盆休み。


身体を休めると共に、気持ちも新たに、


「おかげさま」の精神を忘れずに、


これからも感謝を忘れずに、笑顔で生きていこうと思いました。




最後に、追加で昨夜あったこと。


実は夫は自治会の役員をしていまして、お祭りに行った次の日、朝から会長さんと共に、「カラスいけいけ」(ゴミ置き場)の設置に行きました。すると午後から会長さんから何度もヘルプの電話がありまして。内容は、設置場所のことで周りに住んでいる人たちが文句を言っているとのこと。夫は、「会長さんが困っているから」と言って、何度も何度も足を運び、帰ってきても、また電話が鳴って話し合って、設置しての連続だったのです。それがようやく落ち着いたのが夕方6時ごろ。

すると夫は家に帰ってくるなりこう言いました。

「会長さん、今日一日本当に大変やったと思うわ。それにいつも大変やろなぁ。何度も電話あって。本当に頭が下がる思いやわ」

私はこの言葉を聞いて感心しました。なぜなら、夫は自分が大変だったということはひと言も言わなかったからです。だからね、一緒に付いて行った小5息子もひと言も文句を言わず、「お父ちゃん楽しかったね」と言っていました。これはもう、夫の人柄からきたものですね。

すると8時ごろ、家のチャイムが鳴ったのです。

扉を開けると、会長さんが立って見えました。

「本当に今日はありがとう。色々助けてもらって。これ食べてよ」とお寿司をいただきました。


私が何が言いたいのかというと、何かをいただいたという話しでなくてね。


本当にね、「おかげさま」の精神で生きている人は、「おかげさま」の精神で生きている人たちで溢れかえってます。


私もね、「この気持ちを忘れずに過ごしていこう」と心から思いました。


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