上高地・・沢渡~釜トンネル~河童橋 | 稜線の風に吹かれて

稜線の風に吹かれて

いつもは低い山、ときどきは高い山、その報告と日々折々に感じたこと、思ったことを気ままに綴ります。

 思い切って出かけた上高地。その行程を2回に分けて。

 

 3月19日(木)

 8:55 沢渡からバスで釜トンネル入り口のバス停「中の湯」まで行く。

 前日、昼に家を出て一路、沢渡駐車場へ、道路に雪も無く、順調に夕方には到着。

 広~い駐車場に車は4、5台と少ない。天気も良く明朝早くに行きたいとタクシーを頼むが、19日は平日、またコロナの影響もあり、行かないという返事。仕方なく8:55発のバスにする。

 車中泊。

 この数日気温が高く、それほど寒くはなかった。

 朝に到着した大阪の夫婦、松本から来たという男性1人と計4人乗り込むが、松本からのバスはガラガラだった。

 釜トンネルまではすぐ、十数分で着く。付近では法面の大工事が行われていた。

 バスを降りると人数が増えている。高山方面もしくは「中の湯」の宿泊客か?かれこれ10人前後、みんな早速歩きだす。

 

 9:15 釜トンネルは真っ暗、ヘッドランプを出して歩きだす。

 みんな歩きだしが早く、最後のこの二人の前を行く。

 調べてはいたので分かっていたが、釜トンネルは結構な上り傾斜だ。

 歩きだしてすぐ、大音量がトンネルに響く。何ごとかと振り返ると、後ろからダンプが次々と来て追い越していく。

 このダンプ、あとで分かったが、大正池で浚渫している泥を運びだしているようだ。

 大音量と風圧で少々怖い。

 そんなことより、ワクワク感が勝って自然と早足になる。

 まず釜トンネルを通過。

 出たところで歓声を上げる。

 

 次の上高地トンネルとの短い距離でもう焼岳の山頂が見えてくる。

 上高地トンネルは照明があって明るかった。このトンネルは短い。

 トンネルを出て少し歩くと、向うに穂高連峰が見えてくる。

 スゴイ!空は真っ青!山が眩しい。

 思わず「きた~!」と叫ぶ。

 

 10:07 大正池が現れる。ここでまた歓声。

 10:19 大正池畔に降りる。ここまでで約1時間。

 

 大正池畔から穂高連峰を望む。

 

 

 振り返って焼岳(2455m)。

 

 しばらくボォーっとする・・・・。

 人がいない・・・・、こんな幸せ、いいのかなって思うぐらい。

 

 11:14 このあと林間を歩き、田代池から河童橋へ向かう。

 

 

 11:30 梓川が蛇行して、東側の山々が迫ってくる。

 六百山( 2450m)でいいのかな?・・・・そして誰もいない。

 

 

 梓川の向こうに穂高連峰を望む。川がきれいだ。

 

 

 11:46 奥に建物が見えてきた。

  

 

 河童橋が見えてきた。

 

 

 12:00 河童橋に到着。

 ちょうど正午、どこからかチャイムが流れてきた。

 

 やっと来ることが出来た。

 息を呑む・・・。感無量!

 ジャンダルム、奥穂高岳(3190m)、前穂高岳、明神岳がズラ~リ。 

 

 釜トンネルからここまで2時間45分。

 トンネル以降はほとんど平らで大した雪も無く、一度アイゼンを着けたがすぐに外した。 

 だが初めての上高地、緊張して歩いたせいか、登り下りの山歩きと違う足の疲れが・・・。

 雪が少ないとはいえトレイルはデコボコ、足の運びに力が入ったせいか。

 

 さて河童橋付近には、先を行った数人が休憩しているだけ。

 河童橋には私以外誰もいない貸切状態、・・・・至福のひとときだ・・・。

 

 橋の麓では除雪作業をしている重機があり、作業しているようだ。(昼休憩の後、1時から作業が再開)

 小梨平方向からの二人連れに様子を訊くと、岳沢が目の前にド迫力で見えるという。

 帰りのバスの時間も考えなければいけない、昼食は後にして小梨平へと向かう。

 

                                         つづく