山羊座16度では同じ体操着を着た少年少女たちが、集団の中で自分の力を育てていく姿が描かれていました。
皆が同じ環境の中で、協調しながら自分のペースで成長していく。そんな、社会に出るための準備期間のような度数が16度です。

そして17度では、その流れが少し内側に向かっていきます。
人と一緒に頑張ることも大事だけど、「そもそも私はどう感じているのか」「本当はどうしたいのか」を見つめ直す時間がやってくる。

他人の評価や役割から少し離れて、静かな場所で自分自身と向き合います。そんなひとりの時間の大切さに気づかせてくれるのが、山羊座17度です。

山羊座17度

このシンボルに登場するのは、誰にも見られない場所で、静かに水に身をひたす少女の姿です。

服を脱ぐという行為は、社会的な役割や外見の装いを外すことであり、
入浴は汚れを落とし、心と体をリセットする儀式のようなものとしても考えられます。

ここで描かれているのは、誰にも干渉されないプライベートな空間で、自分の本音や本質と出会う時間です。

安心できる場所で、ようやく自分を守る鎧を外せる。

このシンボルは、本当の自分に戻ることの大切さを教えてくれます。

また、「密かに」という言葉も印象的です。

それは恥じらいからではなく、自分を丁寧に扱いたいという思いの表れ。
自分を大切にするために、敢えて人目を離れる選択をしているのです。

「17」という数字は、1（自己の意志）と7（内面的な探求）の組み合わせです。
これは、自分自身の内側にある本音や価値観と向き合うことを示しています。

サビアンにおいて17度は、各サインの中盤（16〜20度）に位置し、
外の世界とどう関わるかを整理し直しながら、自分自身の立ち位置を再確認していくフェーズ。

前半の15度までで培った社会的な態度やスキルに対して、
ここからは「それをどう使っていくのか」「それは自分らしい選択なのか」という問いが立ち上がってきます。

山羊座17度では、これまで外からの期待に応えようとがんばってきた人が、ふと立ち止まって、自分の軸をもう一度確認しようとします。

山羊座らしい努力や継続力はそのままに、「このまま進んでいて本当にいいのか？」と問い直すような、軌道修正のための点検時間です。

ここで大切なのは、誰かの評価や成果の数字ではなく、自分自身が納得できているかどうか。
目の前の行動が、本当に心から望んでいるものなのかを見つめ直します。

この度数に太陽を持つ人は、外から見ると冷静で落ち着いた印象を与えますが、内面では非常に繊細で、感受性が豊かな傾向があります。
自分のペースを守れる空間や、無理をせず接することができる人間関係を重要視するでしょう。

自分の内面を見つめ直すことに抵抗がなく、それを通じて軸を整えていく力を持っています。

山羊座のサビアンシンボル

▶「現実化」「責任」「社会構造を築く力」が導く達成への道

山羊座2度｜三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している

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