「もーいーかい?」

「まーだだよー」

「もーいーかい?」

「もーいいよー」

「みっけた!咲ちゃん!」

誰?

見た事ある。でも、あれ?

誰なのこの男の子。よく目を見てしゃべってみよう。そうおもった。

「…き。…さき。咲!」

「な、なんよいきなり。静かに起こしてくれんのか!」

「叩くよか良いやろ。それより咲。明日から合宿なんやけん、しっかりしといて。」

「あんたも行くんよ。あんたもしっかり寝とき。」

「男に休息は不可欠なんよ。」

「広太、ばっかだぁ。」

私、春野咲(はるの さき)。12歳。

小学2年のときに母の実家の田舎まで越してきた。

この隣で喚いてるのが、飯田 広太(いいだこうた)。同級生。

「それより咲。お前ちゃんとやっとんのか?あれ。」

『あれ』と呼ばれるそれは、「春加勢鬼追」(あとで説明する)って言われる病気のヒトが一週間に一回打つ注射。

私はその病気。

「広太、あんたはどうなん。この前何かあったって話やけんども。」

「ああ。ちょっとトラックさ引かれただけだ。重傷でねえし、大丈夫だ」

「重傷でないって、広太あんた怪我しちょおか!?」

「大丈夫だけん。このくらい男ならこらえて見せるんよ!」

「ゴメンな。うち、そんな…怪我してるなんて知らんかったから鬼ごっこ誘って自分が勝った挙げ句勝手に寝てしまって!本当、ゴメンな。」

「言わなかった俺も悪いんよ。気にせんとき」

「う、うん。」




《あーあ。あーあ。きったねぇ!お前、こんなもん学校さ持ってってたんか。あーあ。あーあ。先生さ言うべ!》

「あれ、3年の沖田君じゃない?」

「知らねえよ」

「いじめっ子だ!さ、助けに行くべ!」
「んな!んなんで俺が!」


「あんたが今一番頼りになる!一生のお願いだ!」

「う…(惚れてる)」

「おいおまえら。弱いもんイジメは情けねえぞ。」

「んだよ。6年生か。ショボ。」

「弱そう…」

「お兄ちゃんのこと弱そうだと思って油断してたら負けちゃうぞ?」

「そーだ!そこの姉ちゃんほどではないが俺は凶暴なんだぞ!」

「あいたっなんで殴るん?しかもグーで。グーで。痛いやんか。」

「あら!大丈夫か?誰がやったんやろねぇ。。。」

「お前ら。そろそろ行こうぜ。六年生馬鹿馬鹿しくて付き合ってられねえ。」

「ほらみぃ。あんた弱すぎて逃げちゃったわ。」

「俺はヒトを傷つけるのは嫌や。」

「折角柔道空手テニスにサッカー、野球って、良いもん持ってんのに、見た目がこれやからな。」

「うるせ。お前よか良い。」

「あ、沖田君大丈夫か?」


「うん。」

「お前、なしてこんなことなっとんねや」

「僕の母さんが勝手に携帯いれたんだ。それを見つけられて。。」

「お前、母ちゃんのせいにするんか!?」

「やめて広太。」

「…だって…」

「沖田君。あなた、春加勢鬼追なのね?」

「!」

「なしてわかるん?」

「わかるよ。うん。なんとなくね。」

「春加勢鬼追は、一番春にかかりやすいんだよね。自分を見失った人達がかかるの。うつの凄い版ってとこかな。」

「なんで詳しいん」

「うちも春加勢鬼追やから。あれは、子供がかかると立ち直りにくいから、今までの病気よりずっとキツイ病気。あたしはさ。お父さんと弟が死んだの。立ち直れないよね。でも、今、元気なんだ。」

「僕は、母さんが嫌いだ。世話をやき過ぎで嫌だ。」

「そんなの考え方じゃない?どうせ同じクラスの子にマザコンとか言われてるからでしょ?」

「…」

「駄目。これは駄目。注射を一ヶ月一回うって。病気を治すのに専念してね。」

「…うん。」

「じゃーね。」

「うん…ありがとーな!」

「なぁ咲。お前、保育士なれるんとちゃう?」

「何でそうなるかな」

「俺なんか殴ろうとしたし」

「だからぁ。」

一瞬。一瞬だけど、咲がすごく可愛いような気がした。そのまま俺に近づいて、

「それも。考え方じゃない?母さんを大切にしろって意味なんでしょ?それも、一種の教育だよ。飴と鞭を使い分けなきゃ。」

「…そーだな!」

「さ、いこっか。」

今日の事件。これにて閉幕なり…!


後書きは次回( *`ω´)
初めまして(*`へ´*)

プロフィールいかせてもらいますo(^▽^)o

*name↓

ハルカでし。

*次期name↓

稚華にしようかなぁ…と( *`ω´)

*歳・学年

12歳★翔❻

*好きな季節



*好きなタイプ

純粋無垢∂優しい∂格好良い∂チビ(途中から高くなるタイプ)∂守ってくれる∂ショタ(笑)な男子w

つまり池山田先生の作品の小さい奴全員好みって訳です。はい。

*コメント

結構見てるだけでムカつくショタコンでチビ専のハルカですが、

小説中心に活動して行こうと思うので、どうぞヨロシクお願いします^^

タイトル変で悪かったなっ!っていいたい気分でし。

日常も載せていくつもりでしから改めてよろしくお願いしまし!