憧れの夜行列車に乗る!

先日、所用で大阪方面へ向かう機会があったので、所要費用・時間で見れば往復共に新幹線の方が安く、そして早いところを、敢えて復路のみ寝台特急サンライズエクスプレスに乗車してみる事にした。理由はただ一つ。夜行列車への浪漫を求めて、、、

 

切符は人気のあるシングルDXなどではなく、寝台個室としてはサンライズの中で最もグレードの低いソロを取る事にした。噂には聞いていたがやはりソロはあまり人気が無いらしく、出発1週間前の予約にも関わらず難なく取る事ができた。が、もしかしたらこれは乗車日が平日だったから言う事もあるのかもしれないので、やはり確実に乗りたいのなら早めの予約が無難だと思われる。

 

 

いざ乗車

↑この長い切符が所謂寝台券。これともう一つ普通乗車券を持っていないと、当たり前だが乗れないぞ。

 

23時半頃、駅のベンチに座りながら終電が次々と発車していくのを見送っていると、電光掲示板に 『寝台特急サンライズエクスプレス 東京行き』の表示が。

 

お!キタキタ!

 

途端にテンションが爆上がり。1日の疲れもどこへやらと言う状態になった。そして日付変更と共にホームに入場し、更に待つこと約30分、、、

 

 

遂に本日の主役が入線!カッコいい!

 

と言うわけで早速乗車!ここから約6時間半程の夜行列車の旅がスタートするのであった、、、

 

 

 

車内設備などについて

 

 

今回乗ったソロがある号車はこんな感じ。廊下は見た目通りでちょっと狭い。

 

 

ソロ(上段)の室内。事前リサーチでは上段ではキャリーケースを荷物置きに置けると書いてあったが、確かに置けるには置けるが個室への入り口は狭い上、階段も急なのでまず室内に上げるだけでもちょっと苦労する。また、荷物置きに置くときも、慣れないと壁にぶつけてしまいがちに。隣の個室の人に騒音が響いていないか、冷や汗をかきながらの収納だった。

天井は低めなので、着替えるときは頭に気をつけるべし。それと私は着替えた後に気づいたのだが、専用の寝間着が部屋には置いてあるので、わざわざ寝間着を持参しなくてもおそらくは大丈夫だと思う。

 

 

枕元には現在はサービスを終了したラジオサービスの他に、目覚まし付きデジタル時計・室内灯の操作パネル・非常用ブザーが並ぶ。

これらは寝ながらでも容易に操作が可能である。使用者の事が考えられている良いデザインだ。

 

 

また、各部屋コンセントが一つ用意されているので携帯の充電も可能である。但し、Wi-Fiは無い。

 

ベッド脇には小物置きが備えられている。何を置くかはあなた次第!ちなみに結構安定しているので、缶飲料なども安心しておく事ができる。

 

 

その他、各号車にはトイレと自動販売機が備えられているほかに、3号車と10号車には景色を楽しめる窓の広いラウンジがある。(↑写真)

また、同じく3号車と10号車にはシャワールームが設けられている。尚、シャワーを浴びたい場合はタオルを必ず持参の事。また、シンプルに大阪あたりだとシャワーカードが完売している可能性があるので、事前に快活クラブなどで浴びておいてしまうのも良いかもしれない。

 

 

いざ寝るぞ

 

さて、やはり寝台特急に乗ったらやることは一つ。睡眠だ。

カーテンを開けて、上段ならではの眺めを楽しみながら眠りに、、、はちょっと難しいと個人的には感じた。と、言うのも駅を通過する度に駅の照明がとても眩しいのだ、、、落ち着いて寝たいのならば、やはりカーテンを閉めておいた方が無難である、、、

また、ソロはモーターがある号車の為、走行音が気になって眠れないのではと乗る前に少し心配していたが、私個人としてはその点は全く気にならなかった。おそらく上段だったからだろうか。

個室の広さも寝るにはとてもちょうど良かったし、枕の硬さや布団の柔らかさもそれなりで、寝にくいと言うことは一切なかった。

 

 

そして、旅の終わりへ。

 

 

初乗車という事もあり、興奮していたのか朝5時には目が覚めてしまった。携帯の位置情報アプリで現在位置を確認すると、もう上り最初の停車駅、富士駅に到着していた。そうか、あと2時間程で東京なのか。短いなあ。そんな事を思いながら自販機でコーラを買ってきて、事前に買っておいた菓子パンを荷物から取り出して朝食にした。

 

天気はあいにくの曇り。晴れていたら朝焼けが綺麗だっただろうなあ、、、と思いながらコーラを飲み干す。そんな間にも列車はぐんぐんと東京駅に向かって走り続ける。景色も段々と見慣れたものになっていき、通勤ラッシュで混み合うホームを見ながら、そうか。今日は平日なんだなと思い出す。そして、遂に終点のアナウンスが入る。

 

まもなく、東京〜東京〜

 

6時間半という時間は思ったよりも本当にあっという間だった。

 

 

そして、午前07時08分。無事に東京駅へと到着した。

 

あけぼの、北斗星などの引退を見送り、寝台特急への憧れを募らせたあの頃の願いがやっと叶った今回のサンライズ初乗車。正直とっても楽しかったし、次はもっと長い区間を乗りたいなと思っている。また次に乗るその日まで、これから先も末長く現役でいて欲しい。夜行列車の未来に幸あれ!

 

ではでは。