日本に、大和地方を中心とする古代国家が誕生したのは4世紀の後半だ。このころから、中国文化の影響を受け、漢字を用いて歌が書かれるようになった。『万葉集』はこのような時代に成立したものだ。作者層は、天皇、皇族から広く庶民にまで及んでいて、歌の数は4500週にもなる。各作品の年代は4世紀ごろから8世紀後半までの450年もの長期間にわたっている。

は平安時代前期に作られた作り物語である。作者は未詳で、学者か僧などの知識人がそれまで口承文芸として伝えられたものをまとめたものと思われる。現存する日本最古の物語であり、「伊勢物語」や「源氏物語」などの物語文学に与えた影響は大きいと言われる。