眼前の小利(FP人生理論36)
一匹狂えば千匹狂うというが、
これは何も、馬だけに限ったことではない。
人間でも、一人がちょっとした心得違いをしたならば、
それに引きずられてまた多くの人が道を誤る。
ことに、それが利欲にかかわった問題となると、
とかく人の判断は狂いやすい。そして眼前の小利にとらわれる。
眼前の小利にとらわれるな、とは昔からのことわざであるが、
小利にとらわれては、結局は損をする。
その損も、単に自分だけで終わるならまだ罪は軽いが、
今日の世の中のように、人と人と、仕事と仕事とが
互いに密接につながっているときには、
一人の損がみんなの損となり、その心得違いは大変な結果を生む。
こんなことは、いまさら事新しくいう必要もないのだが、
この世の中、やっぱり一部の人のちょっとした心得違いから
色々の問題が引き起こされていることを思えば、
眼前の小利にとらわれるなと、
何度も何度も繰り返して言いたくもなってくる。
別に難しいことを言うつもりはない。
また言っても詮(せん)ないことだと考えてもいない。
こんなことは結局、人の良識に訴えるのが根本で、
だから何度も何度も飽きずに言いたいのである。
(たっちゃん@診断士&FPのコメント)
眼前の小利の機会は、おそらく幾度となく現れる。
しかし、その時々では、大局的な視点で、判断をしなければならない。
多くの人が小利の機会を得ているとしても、
それが、自分自身にとって、大局的な視点から、
利益なのか、損失なのかを、自分自身で判断しなければならない。
将棋をに例えるならば、
目前の駒得(こまどぐ)にとらわれて、自分の王様を取られたり、
また、相手の王様を取る機会を逸しることは、損であるのと同じである。
ファイナンシャル・プランナーは、お金の専門家ですが、
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~人の個性・価値観を理解し、人を活かす~
中小企業診断士・FP事務所 松浪アドバイザリーサービス
代表 松浪 辰也
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