心を通わす(FP人生理論31)
古人曰(いわ)く、
人生はあざなえる縄の如し。
まことにこの世の中、長い人の歩みの中には、
良いこともあれば悲しいこともある。
そして、良いと思ったことが実は悪くて、
悪いと思ったことが実は良くて、
つまりはあれこれと思い戸惑うことは何もなくて、
はじめから素直に謙虚に歩んでおればそれで良かったと、
人の知恵の浅はかさに、
今更のように胸打たれることがしばしばある。
始めから終いまで徹底的に悪いということもなければ、
また、徹底的に良いということもないのである。
それでもなお人は、悪いと思う時には自分で自分の心を閉ざし、
良いと思う時にはまたおごりの心で人をへだてる。
心を閉ざし、人をへだて、心と心とが通い合わぬ姿からは、
お互いに協力も助け合いも生まれてはこない。
心開かぬ孤独の人々ばかりになるであろう。
有為転変(ういてんぺん)のこの世の中、
良い時にも悪い時にも、いかなる時にも素直に謙虚に、
お互いに心を通わし、思いを相通じて、
協力し合ってゆきたいものである。
(たっちゃん@診断士&FPのコメント)
Aさん:「あぁ、忙し過ぎる!」
Bさん:「忙しいことは、良いことだよ」
こんな話題を、したことはないでしょうか?
Bさんは、Aさんを癒すつもりでおっしゃったのかもしれませんが、
この会話は、「忙しいことは良いこと」、「暇なことは悪いこと」という、
Bさんの価値観を伝えた会話になっています。
ここで、Bさんが、Aさんを本当に理解してあげるなら、
次のように、ワンクッションを置いてみて下さい。
Bさん:「大変そうだね。何が忙しいの?」
Bさん:「何か、他にされたいことがあるんですか?」
という風に、Aさんの忙し過ぎるという価値観を理解してあげることが
大切です。
その後に、Bさんの価値観を伝えた方が、
より、両者の心は相通じるものになるでしょう。
ファイナンシャル・プランナーは、お金の専門家ですが、
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~人の個性・価値観を理解し、人を活かす~
中小企業診断士・FP事務所 松浪アドバイザリーサービス
代表 松浪 辰也
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