ケーキ党か、餅党かと聞かれたら

迷わず「ケーキ党」と答えるな。

自分から求めて、餅を食べたことは

今まで生きてきた中で、ないと思う。


でも夫の実家は、

正月には自宅の餅つき機で

三升以上、餅をつき、

鏡餅、のし餅、それに

あんこを包んだあんこ餅も

作る。


おしるこのように

甘さの中で食べる餅は

まだいけるけど

お雑煮の中にある餅は

正直、遠慮したいタイプの私だった。


夫の実家は

正月三が日は、

日中の食事はずっと「お雑煮」。

足りなくなればまた、ひと鍋作る。

初めはギョッとしたのを覚えている。


でも、

結婚して20年以上になるが

正月に

お雑煮だけは、

ひと鍋、自分で作ることにしている。

数年前までは

うま煮(筑前煮)も作っていたけど。

夫の実家は

すぐお隣で、

大晦日、そして正月2日くらいまでは

夫の実家で、ご馳走になる。

もちろん、うま煮もばあちゃんが

たくさん作っていて、

分けてもらうことになる。

だから私が作っても、

どうせ食べ切れないことになる。

だから、ばあちゃんからもらったものを

正月のうちは、

それをちまちま食べるのがちょうどいい。


飯寿司、うま煮、煮豆、

昆布巻き、なます。

ばあちゃんの作るものは

どれもおいしいので、

もらいものを食べるので

全然いいのです。


お雑煮も、我が家のみんなは喜んで食べるというわけではないけれど、

お雑煮だけは作る。

これもやめてしまうと、

私、何にも作らないことになるから、

これだけは、死守しようという気持ちもある。


我が家の雑煮は、今年は昆布だしで煮てみた。

夏にとって、塩漬けしておいた

「ふき」と「わらび」を

ばあちゃんが

塩抜きしておいてくれてるので

できあがる直前に入れる。


餅も、熱い雑煮の汁に投入しておけば

柔らかくなる。


正月は

雑煮くらいは食べなくちゃ、

と思っている自分が

あらためて不思議だと思う。