結婚して、この土地に住むようになり

夫や、その実家の人達との関わりの中で

かなり始めの頃から

思い出があるのが

キヌサヤです。


ばあちゃんちでは毎年植えていますが、

今年初めて、我が家のハウスでも

植えました。

キヌサヤの花、2色のピンクで

かわいい。

ばあちゃんちのキヌサヤは

毎年、白だったけど。

でも、花が数え切れないほど

咲いていて、

これに全部、実がつくのかと思うと

末恐ろしい…


7月に入る頃から

食べられるようになるキヌサヤ。

「おつゆに入れなさーい」

と、ばあちゃんがよく、くれます。


豆を包んでいる皮の上を

少し折って、そのまますぅーっと下に引き

両脇の筋を取ります。

これを、

ばあちゃんは、畑でキヌサヤを収穫しながら

やってしまうそうです。

取った筋は、ぽいぽいっと

土の上になげる。

(なげる→捨てる 北海道弁だね)


キヌサヤの収穫は、

あまり実が入る前がいい。

キヌサヤは、豆と言うより

「皮」の部分を食べるのです。

味噌汁にキヌサヤを入れるのは、

他の具材が茹で上がって

味噌を入れる直前。

「早くから入れると、キヌサヤぺたぺたに

なっちゃうからねー」

いつも、ばあちゃんは言います。

少し、シャキッと感が残っている方が

おいしい。

そして、キヌサヤを入れた途端、

味噌汁がキヌサヤ味になる。

これも、キヌサヤの、

地味ながら主張を感じる所です。


充分実が入るまでおくと、

キヌサヤの実は、

グリーンピースとなります。

ばあちゃんは、これも取り出して冷凍して、

炊き込みご飯の彩りに使ったりします。

このグリーンピースは、

我が家では、あまり評判がよくない。


実が入る前の、

キヌサヤが、味噌汁や炒め物で活躍します。


すぐキヌサヤが、おおいに育ってしまうので

気が抜けません。