鶴部の西隣り、岩根沢地区には岩根沢三山神社があります。
社号は「月山神社・出羽神社・湯殿山神社摂社 月山 出羽 湯殿山 三神社」。
出羽三山八方七口の登拝口のひとつとして、国指定重要文化財にもなっています。
この神社の手前で右折し、道なりに進んでいくと、林のほうに目的の沼が見えてきます。
岩根沢七不思議のひとつがある、その名も龍神沼。
1976年、この上空を飛び交う大きな細長い物体を目撃した人たち(二組の夫婦)がいます。
5月11日午後4時頃、長さ4~5メートルほどの細長い物体が、水平に飛んだり、上昇下降を繰り返したりしているのを発見。同じような飛行物体が三ついることも確認します。黒っぽい色だったが、飛ぶ方向によって何色にも変わり、蛇や龍のように見えなくもなかったとか。
ミステリーサークルがここから東の沼地に出現するのは、ちょうど10年後の1986年。
この辺りにはいくつかの龍神伝説もあります。ひとつはその昔、龍が山向こうの鶴部地内の沼から草木を倒して移ってきたというもの。洪水が頻繁に起こっていたのでしょうか。この砂防堰堤がそれを語っているような気も……。
一方、この「龍神沼の伝説」を読むと、UFOのことを語っているような気もしたり……。
上空を飛んでいたUFOが、ここの水を吸い上げていたのかは不明。
かつて岩根沢で暮らしながら教壇に立った詩人、丸山薫氏の詩のプレートは、同地区内に6つ立っています(美しい想念/高い村/母の傘/鳥達/青い黒板/仙境)。
いつ来てもいつ見ても、心が透明に澄み渡っていくような風景と詩です。
ただただ、美しい……。
今まさに、
この沼へ飛び込んだら――
別世界へとワープしてしまいそうな、そんな感覚さえ抱いてしまいます。
それくらい神秘的な空間。
実は本当に、異次元空間への扉がこの一帯にあるとか……?
お、異次元からワープしてきた物体かな?
近くの巨大な水瓶・月山湖の水ではなく、こじんまりとした山間部の沼の水をわざわざ求めていることも気になります。よきエネルギーでも流れているのでしょうかね。