一つの魂が二つに分かれたようにも見えますね。
話題になっていたこの映画を9月末に観に行きました。
既にCMでチラッと観ていたのですが、『おれがあいつであいつがおれで』みたいな男女が入れ替わるちょっとHな話なのかなという知識しか持たずに行ったのですが(笑)、
まぁ確かにちょっとHではありましたが(笑)、
私が瞬時に釘付けとなった場面は、【ティアマト彗星】です。
「お、シュメールか! ニビルか! アヌンナキか!」
と一気に引き寄せられました(そこか!)。
まさかこの映画で【ティアマト】が出てくるとは思っていなかったので結構驚いたのですが、未来は変えられるとかタイムスリップとか、その上『ムー』まで出てくるとかで、
なにやら自分と同じ匂いがするなと感じつつも(笑)、
後で作者さんのことや過去作品を調べてみたら、昔からSFや宇宙が好きらしく、
過去作品も大体今回と同じような宇宙に繋がる話を作っていました(納得)。
そして、「【ティアマト】とは何ぞや?」と疑問を持たれた方のために少々説明を付け加えさせていただきますと、ティアマトというのは、メソポタミア神話に出てくる神々を生んだ原始の海の女神でありまして、夫を殺され激怒した彼女が他の神々らに戦いを挑みますが、その結果殺されてしまい、その身体を二つに切り裂かれ、天と地を創造したという神話に基づいたものです。
ティアマトはまた、龍や蛇として描かれたりもしています。
海神ティアマト
彗星は龍にも見立てられますし、
劇中に出てくる「組紐」も、龍となって空に描かれていました。
2013年10月4日夜、地球に接近したティアマト彗星から分裂した隕石が、
ヒロイン・三葉(みつは)の暮らす岐阜県の小さな町に落下。
実はこの町には、1300年前にも隕石が落下し、巨大なクレーターが残っていて、
その中央で隕石の一部をご神体として祀っていました。
三葉の名は、ミヅハノメノカミ(瀬織津姫)から来ているとすれば水と関係していますし、
もう一人の主人公である東京で暮らす男子高校生の名は、瀧(たき)といいますが、ずっと名字なのだとばかり思っていましたが名前でした。こちらも水や龍とつながる名前ですね。
ちなみに声優さんは神木隆之介くんなので、神と龍(字は違いますが)の両方入っていますね。
また岐阜に住む三葉は宮水神社の巫女で、この神社はもちろん架空のものなのですが、
岐阜県高山市には飛騨一宮水無(みなし)神社が存在します。
一宮の「宮」と水無の「水」をくっつければ宮水神社となりますが、
果たしてこの神社がモデルとなったのかまではわかりません。
水無神社のご神体は、位山。伝説と共に、巨石もたくさん点在しています。
でも何故、タイトルにもあるように「君の名は。」と、お互いの名前を忘れてしまうのかが謎。
生まれ変わると人は前世の記憶をなくしてしまうから?
磁場・時間の関係でリセットされてしまう?
自分もたまに人の名前を忘れたりしちゃいますが、それとはまた違うでしょうし(笑)。
例えば、『千と千尋の神隠し』でも、ハクが自分の名前を思い出した(呼ばれた)途端に、
本来の姿である白龍に戻っていましたけど、
つまり言霊とかアニミズム的な意味があるのでしょうか。
二人は数年後に東京で再会しますが、その出会う場所がとある神社の参道らしき階段なのですが、こちらは四谷の須賀神社であるとほぼ判明しているようですね。この神社の名前を聞いたとき、すぐに「祭神はスサノオかな?」と思って調べてみたら、その通りでした。まぁ全国に散らばる須賀神社の祭神もおそらく同じでしょうけれど、「スガ」が「スサ」という響きに似ていることと、スサノオといえばヤマタノオロチ。身体を切り裂かれるのはティアマトとも共通していますし、そもそも世界中の神話のルーツは一緒なんだと思います。おそらく。
――ということで、話を再びティアマトへ戻しますが、現在、火星と木星の間にある小惑星帯(アステロイドベルト)は、かつて一つの大きな惑星であり、未知なる巨大惑星によって大昔に破壊されたのではないかという仮説もあったりします。
そして、宇宙考古学の世界的権威であるゼカリア・シッチンが、シュメールの古文書を解読し提唱した説によれば、火星と木星の間にはかつての第5惑星ティアマトが存在し、3600年周期で長い楕円軌道を描きながら太陽の周りを公転する惑星ニビルの衛星が、ティアマトと衝突したのではないかと述べます。そのニビルには、アヌンナキと呼ばれる宇宙人(神)たちがいて、アヌンナキと猿人の交配種(最初の人間)を創造(遺伝子操作)したり、増えていった人間、つまりシュメールの人々にたくさんの知識を与えます。
ちなみに「ニビル」はシュメール語で「交差の星」という意味で、
「アヌンナキ」は「天より地に降りし者」という意味だそうです。
他の惑星が反時計周りに公転するのに対し、時計回りに公転する惑星ニビル。
それと、太陽系の中で金星だけが他の惑星とは逆の時計回りに自転しているのですが、
これも何かがぶつかった衝撃でひっくり返ったものだといわれています。
同時に地球も24度傾き、ちょっと剥ぎ取られて月ができたといわれています。
恐竜が絶滅した時期とも一緒でしょうか。
~以下、シュメールの円筒印章・粘土板より~
<神々(アヌンナキ)と円盤(UFO)>
神が宇宙船と交信している場面(左端が知恵と水の神エンキ)。
有翼円盤も見えます。
エンキ(右から2番目)が二人の使者(性別も血液もない人形・アンドロイド)を伴って、
天空から舞い降り、イナンナ(イシュタル/アフロディーテ/ヴィーナスと同神)を
放射線治療で(?)蘇生させる場面。
「吊るされたるイナンナに振動する光輝を照射する
滅ぼされたるイナンナに生命の糧を60回 生命の水を60回
与えられたるイナンナは死の床よりも起き上がる」
ニビルも含めた太陽系が描かれています。
ゾロアスター教の最高神アフラ・マズダー(知恵ある神という意)。実はエンキ?
ニンフルサグ(大地・豊穣の女神/女性科学者)が人間を創造した場面。
“人間”の頭から出てる部分はシルバーコード?(まさかナイトキャップではあるまい)
右のキンバリー高地(オーストラリア)で発見された岩絵にも似ているような気も。
頭上の文字を日本の神代文字で解読すると、「神ら着く」と読めるとか。恐るべし神代文字。
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余談ですが、たまたま家にあった(母が買っておいた)お菓子を何気に食べていたら、
見覚えある絵柄に驚きました。
シュメールっぽい……こんな偶然(必然?)ってあるのでしょうか。
HPを調べると、
「古代イランの『饗宴図』という壁画をモチーフとした母子像です」とありました。
私には、ニンフルサグが人間を抱っこしている上の図にしか見えませんでした^^。