

青森市細越(ほそごえ)地区にある細越神社。
ここには津軽地方特有の「ジャンバラ型注連縄」が鳥居にかけられてあります。


これを見たくてこの神社を訪れたのですが、他県には見られない珍しい注連縄に感動。
この幾何学模様といい、ただただ圧倒されるばかりです。
ジャンバラは津軽地方の幾つかの神社で見られるので、それを目的に巡ってみるのも一興。


ジャンバラとは邪払いのことで、米俵や酒樽は豊作祈願や感謝を意味しているようです。


青森市郊外に位置するこの地域には、慶長年間には集落が6つあったようですが、和平のために合併し、地域の中央にあった細越村の名からここの神社名にした経緯もありました。
主な祭神は、大物主神と奇稲田姫命。


写真を写していると、近くに住んでいるのでしょう、傘をさしたおじさんがこちらへ歩いてきて、
いろいろとお話をうかがうことができました。この縄を結うのに10日ほどかかるとか、この日は岩木山の「お山参詣・朔日山(ついたちやま)」という行事があるとか……。
(すると、たまたま『カフェ山崎』で地元の新聞を読んでいた相方が、「その記事さっき見た新聞に載っていたよ」と後になって教えてくれたのですが、カフェで教えてよと今度は私が文句をたれ……)
ただ昔は、この地域からも行列を作って岩木山の山頂を目指してゾロゾロと歩いていったそうですが、現在はやらなくなったとのこと。ちょっと寂しさも感じてしまったり……。


お隣りに工務店があったのですが、宮大工さんなのでしょうか、家の造りも立派。












境内から青森市街が見えました。
あのピラミッド(観光物産館アスパム)はやっぱり目立ちますね。
そしてその上の筋状の雲も気になります(たんなる雨雲と見せかけて、その実は……?)。


あの形は青森の「A」を象っているらしいのですが……さすがはミステリアスの国・青森。
一つ一つが暗号めいたメッセージを送っているように私には感じられます。

ジャンバラの裏側。
この注連縄にも裏のメッセージがあるとすれば、ジャンバラヤ……?(←言ったな)
ジャンバラヤは米を使う料理なので、米俵がついた注連縄と共通していると言えば言えますが。
でもやはりここは、シャンバラ(幸福の源・理想郷)と言っておきましょう。
細越神社は平和な理想郷を目的に作られたのだと!
(はい、説明板にそのようなことがほぼ書いてありましたね)