墨色は通常、黒色です。
しかし、水で薄めた淡墨(たんぼく)もあります。
墨液では薄まるだけで違いは大きくないのですが
硯で磨った墨(固形)を水で薄めて作った淡墨は一味違います。
滲み(にじみ)方や線の立体感に変化が起きます。
水墨画に共通する世界観ですが、
展覧会などでも淡墨の部はかねてより存在します。
湿度、墨、硯、紙、水を変えると違う結果になります。
繊細で黒い通常の墨色より世界観が広がる芸術の世界となります。
奥が深いです。