妄想 格闘技オリンピック 番外 ~“The Greatest” Muhammad Ali~ | セクスィ~部長の挽歌♪

妄想 格闘技オリンピック 番外 ~“The Greatest” Muhammad Ali~

表彰式を終え、控え室に戻ったアリが静かに呟く。

セクスィ~部長の独り言-アリ

「今日の試合は、アントニオ猪木という偉大な男に負けた。しかし、俺は必ず猪木を倒す」


「今日を持って俺は引退すると言っていたが、それはこの場を持って撤回させて貰う」


「猪木にもう一度挑戦する積りだ」


「それは、困難な道程となるだろう・・・」


「猪木のあの技は俺の体に深刻なダメージと恐怖を植えつけた」


「俺は必ずその恐怖を克服してみせる。困難なことだと思う」


「しかし、俺にはその困難に立ち向かう自信がある・・・」


「何故なら、俺は自分の力を信じている・・・」


「困難に立ち向かう時、恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ」


「俺は俺を信じる」


「決して、それは不可能ではない」


「不可能という言葉は甘ったれの言い訳に過ぎない・・・」


「不可能とは困難に立ち向かう事を諦めた人間、つまり臆病者が使う言葉だ」


「今日の俺は猪木に負けた」


「しかし、俺は偉大な男だ。このスピードに更に磨きを掛けて猪木に挑戦し、そして必ず勝つ」


「それは、決して不可能なことではない」


「俺は同じ相手に二度も負けるつもりはない」


「俺は蝶のように舞い、蜂のように刺す。今度闘う時、猪木には俺の姿は見えないだろう・・・」


「見えない相手に勝てる訳が無い」


セクスィ~部長の独り言-アリKO

「猪木は尊敬に値する男だ」


「世界中で只一人、この俺と対等の地平に立つ男だ・・・」


「チャンピオンはジムで作られるものじゃない。チャンピオンは彼らの奥深くに持つ『Something Else(何か)』で作られるんだ」


「願望、夢、ビジョン・・・」


「そのためにはどんな土壇場でも耐えるスタミナと少しばかりのすばしっこさ、そして技術と意思が必要だろう」


「だが意思の力はどんな技術よりも強い」


「俺にはその『何か』がある。そして、今日の猪木にもその『何か』があった・・・」


「それは俺を凌ぐ程のものだった。尊敬に値する男だ。そして、俺が生涯を掛けて倒すべき偉大な男でもある」


セクスィ~部長の独り言-I AM THE GREATEST

「今日から猪木は俺の最も信頼する友人になった」


「友情とは学校で教えて貰うものじゃない。その意味を学んでいないなら何ひとつ真実を教わっていないのと同じだ」


「日本の記者が居るのなら猪木に伝えて欲しい」


「猪木に俺のテーマ曲を捧げる」


「“ALI BOM-BA-YE” はこの瞬間から “INOKI BOM-BA-YE” になるのだ・・・」


セクスィ~部長の独り言-アリ インタビュー