「そこに、エスカレーター が有ります」、
「はい、もうすぐです」、
後ろで、優しく、声をかけてくれる、若井娘さん。
お陰で、安全に乗れました。
心から、感謝しましたら?、
「いえ、なにもしてませんから」 と、自分 を恥じるように。
「手引き」 をしなかったことに、屈託 を、感じておられたようで。
視力のない人間が、
頭に描いた、地図を頼りに、一足一足、安全確認しながら、単独歩行をしているときの、
言葉での、的確なナビゲーション が、100人力、勇気になることを、あなたさまに、知っていただけましたらと。
短い出会いで、この思いを、
あなたさまに伝えるのが、もどかしく
