こんにちは、matsuです。
今回は、染料染めの革ジャンバーにしみがついたとの事でした。
この革ジャンパーは、通常の塗装仕上げのものと違い、染料で染められた
革で出来ています。いわゆるヌメ皮などと同じで、雨などで濡れたように
浸透してしまいます。
左肩付近には、黒く浸透したようなしみがあります。
チャック横にもしみがあります。浸透してしまう革についたしみは、革の組織
の中に入り込みますので、ほとんどが除去出来ません。
そして気になったのが、右肩の部分です。明らかに色が違っています。
素材は、羊革のようです。とりあえずしみを取るために、水洗いをしていきます。
塗装仕上げの革は、しみが取れなくても、あとで色掛けすればいいのですが、
この素仕上げ革の場合、染料ですので、地色よりも薄くなければ、隠せません。
お湯に漬け込みながら、しみを揉み出していきます。あとは革の栄養分を
補給して、自然乾燥させていきます。
自然乾燥中です。革が水分を吸っているので、濃くなっています。右肩あたり
は、明るいままです。これは以前どこかで、塗装処理をされているようです。
お客様に確認しましたが、クリーニングは始めてとの事でした。ただ、古着屋
で購入されていたようで、その時に処理されたようです。素仕上げ革に塗装
仕上げをしますと、こうなる。という事ですね。
乾燥後です。
黒っぽいしみは、どうやら取れたようです。
ファスナー横のしみも、目立たなくなりました。今回のような素仕上げ革は
柔らかくて、革の表面に塗装されていませんので、自然な感じが出て、高級品
などによく使われます。ただ、塗装されていない。という事は、しみが染みこみ
やすく、また紫外線により退色しやすいのが弱点でしょうか。元々染料で染め
られていますので、染料を掛けて仕上げていきますが、元色よりも濃い色の
しみが出来ますと、それを隠す事は出来ません。なので最終手段としましては
しみが隠せるだけの濃い色で染め替えるか、風合いを無視して、塗装仕上げ
をするしか方法はありません。また、この革は通常のケアクリームを使いますと
逆にしみになりますので、注意が必要です。使用されます時は、アニリンカーフ
クリームやデリケート革用のクリームとなります。( ̄▽+ ̄*)

























