自分が許せない失態をおかした帰り
打ちひしがれて家路へと向かう道三…
どうにもそのまま家に帰る気が起きなくて……
訪れたのは時々、立ち寄る場所
このブログを前から読んでいただいている方なら
お馴染みの場所だ
------------------------------------------------------------
道三: いよお、大将…相変わらず、閑古鳥鳴いてんな…ここ
ここには、消費税増税前の駆け込み三杯とかないのかよ
大将: なに言ってんすか。消費税気にするような人間がそもそも
こんなとこに飲みに来る訳ないじゃないっすか
消費税が20%になったって飲みたきゃ来る、
みのさんがテレビで「実は寝る前の飲酒は健康にいい」
とか言ったとしても飲みたくなきゃ来ない…
それがここの客っすよ
道三自身がそうじゃないっすか
道三: まーなー
大将: どうしたんすか?口数、少ないっすね?
ついに赤玉でも出て引退発表の記者会見でも
してきたんすか?
道三: 赤玉は出ないけどよー。やっぱ歳かなあって思ってな。
昔は、前の日に徹夜しても接待中に寝ちゃうことなんて
なかったのに
さっき、寝ちまってな…
自分への許せなさとショックで一応落ち込んでんよ
大将: そんだけ疲れてんなら、帰って寝た方がいいんじゃないっすか?
こんなとこで道草食ってないで
酒臭いっすよ、道三さん
道三: いや、飲んだ時間も早かったし、深酒した訳でもないからな
中途半端に醒めちまってなあ
このままじゃ寝られそうにないんだよ
なんかスッキリくる酒くんねえか?
大将: 接待で何、飲んだんすか?
道三: 日本酒だよ。最近の地酒の冷酒ってどれも水の如しって
感じだろ?
利き酒セットって全国の美味い酒が3種類、
冷酒グラス3つに入ってくるのがあってさ。
味が変わって飽きないし、量もちょうどいいから
クイクイ飲んじまってさー
大将: それっすよ。道三さんって日本酒飲むと時々眠たそうに
なるじゃないすか
だったらスプマンテでもいきますか?
モンテベッロならありますよ
道三: おっ、いいねー。だけど、それがスッキリ系か?
シュワシュワで目が覚めるかもしれないけどさ
大将: ほら、道三さんって弱ってる時にワイン系飲むと
頭にくるじゃないっすか
これなら飲みすぎる前に頭ガンガンして大人しく
帰るかなって思って
道三: ったく大将は時々、天使なんだか悪魔なんだか判断
に苦しむようなこと言うよな。だけど、俺みたいなやつに
ガンガン飲ませた方が店の儲けになるんじゃないのか?
大将: しょぼくれて目が「慰めてくれ」って言ってる
甘えた酔っ払いのオッサンなんて
カウンターにいると商売あがったりなんすよ
道三: いちいち正論で、指摘も正しいだけにムカつくな
こうなったら夜中まで居座って虎になってやる!
大将: だから、いつも言ってんじゃないっすか…
道三さんは虎じゃなくてカラスっす
狡猾なカラス
道三: その狡猾なカラスも飛べずに船漕いでんだから
終わってるよなあ
若い頃はどんなに酔っててもシャキッと運転して
帰ったもんだけどな
大将: さすが、ダメ人間すね
酒飲んでハンドル握ってる時点でシャキッともクソもないっすよ
今なら下手すりゃ俺まで逮捕っすよ
ああ、道三さんちが近所でよかったっす
道三: 昔は法律も緩かったってのもあるけどな
でも、変なとこですげえ慎重になってさ
事故ったり、警察に捕まったら「人生ジ・エンド」だって思ってるから
記憶の中で交番がある道路を避けて遠回りしてでも帰ろうって
思ったり、信号で止まったら、次に青信号になっても
頭の中で「1…2…3」って数え終わるまでスタートしなかったりな
んで考えすぎて、信号で止まってる間に気持ち悪くなって
ドア開けて運転席に座ったままゲロ吐いたりしてたよ
大将: つくづくサイテーっすね、若いころから
その時に逮捕されてれば、今頃何人の不幸な女が
生まれずに済んだのかって思いますよ
道三: そこは女、関係ないだろー?
「酒の泪と男と女」なんて言うけどな…
俺は「酒」と「女」は分けて楽しみたい派だな
大将: なんすか…その「冷やし中華は混ぜて食うか
混ぜないで食うか」みたいな分け方
ただの酔っぱらいっすよ
道三: いや、だからさ…酒の席だとどうしても女のガードが
下がっちゃうだろって話だよ。
俺の技術や魅力じゃなくて、アルコールパワーが女に
ガードを下げさせんだよ
なんか、それが癪なんだよ
女が悲しみに打ちひしがれ一人で飲んでる姿…
いくら飲んでも酔えないのよ
みたいな姿はサイコーに色っぺ^けどな
知ってるか、「メモリーグラス」の歌詞?
大将: 誰でしたっけ?石原裕次郎でしたっけ?
道三: おい…そりゃ、こっちだろ
こっちだよ、こっち…
大将: あいつなんかー あいつなんかー ってヤツっすか
店のお客さんにごちそうしてもらってカラオケに行った時に
唄ってましたよ
道三: ゆらり揺らめいて
そうよ、私はダンシングドール
痛む素足でも一人きり踊るのよ
だぞ?ダンシングドールだよ、やっぱ
大将: なにが「やっぱ」なんすか
道三さん、人形怖いんじゃなかったでしたっけ?
道三: ドール全般怖いけど、ダンシングドールは別腹なんだよ
別腹って言えば…
この歌唄ってた堀江淳っているだろ?
この人の娘がさ…また、かわいいんだよ
こういう子だと飲んでても
乗りたくなっちゃうよな
大将: お客さん…看板です!
打ちひしがれて家路へと向かう道三…
どうにもそのまま家に帰る気が起きなくて……
訪れたのは時々、立ち寄る場所
このブログを前から読んでいただいている方なら
お馴染みの場所だ
------------------------------------------------------------
道三: いよお、大将…相変わらず、閑古鳥鳴いてんな…ここ
ここには、消費税増税前の駆け込み三杯とかないのかよ
大将: なに言ってんすか。消費税気にするような人間がそもそも
こんなとこに飲みに来る訳ないじゃないっすか
消費税が20%になったって飲みたきゃ来る、
みのさんがテレビで「実は寝る前の飲酒は健康にいい」
とか言ったとしても飲みたくなきゃ来ない…
それがここの客っすよ
道三自身がそうじゃないっすか
道三: まーなー
大将: どうしたんすか?口数、少ないっすね?
ついに赤玉でも出て引退発表の記者会見でも
してきたんすか?
道三: 赤玉は出ないけどよー。やっぱ歳かなあって思ってな。
昔は、前の日に徹夜しても接待中に寝ちゃうことなんて
なかったのに
さっき、寝ちまってな…
自分への許せなさとショックで一応落ち込んでんよ
大将: そんだけ疲れてんなら、帰って寝た方がいいんじゃないっすか?
こんなとこで道草食ってないで
酒臭いっすよ、道三さん
道三: いや、飲んだ時間も早かったし、深酒した訳でもないからな
中途半端に醒めちまってなあ
このままじゃ寝られそうにないんだよ
なんかスッキリくる酒くんねえか?
大将: 接待で何、飲んだんすか?
道三: 日本酒だよ。最近の地酒の冷酒ってどれも水の如しって
感じだろ?
利き酒セットって全国の美味い酒が3種類、
冷酒グラス3つに入ってくるのがあってさ。
味が変わって飽きないし、量もちょうどいいから
クイクイ飲んじまってさー
大将: それっすよ。道三さんって日本酒飲むと時々眠たそうに
なるじゃないすか
だったらスプマンテでもいきますか?
モンテベッロならありますよ
道三: おっ、いいねー。だけど、それがスッキリ系か?
シュワシュワで目が覚めるかもしれないけどさ
大将: ほら、道三さんって弱ってる時にワイン系飲むと
頭にくるじゃないっすか
これなら飲みすぎる前に頭ガンガンして大人しく
帰るかなって思って
道三: ったく大将は時々、天使なんだか悪魔なんだか判断
に苦しむようなこと言うよな。だけど、俺みたいなやつに
ガンガン飲ませた方が店の儲けになるんじゃないのか?
大将: しょぼくれて目が「慰めてくれ」って言ってる
甘えた酔っ払いのオッサンなんて
カウンターにいると商売あがったりなんすよ
道三: いちいち正論で、指摘も正しいだけにムカつくな
こうなったら夜中まで居座って虎になってやる!
大将: だから、いつも言ってんじゃないっすか…
道三さんは虎じゃなくてカラスっす
狡猾なカラス
道三: その狡猾なカラスも飛べずに船漕いでんだから
終わってるよなあ
若い頃はどんなに酔っててもシャキッと運転して
帰ったもんだけどな
大将: さすが、ダメ人間すね
酒飲んでハンドル握ってる時点でシャキッともクソもないっすよ
今なら下手すりゃ俺まで逮捕っすよ
ああ、道三さんちが近所でよかったっす
道三: 昔は法律も緩かったってのもあるけどな
でも、変なとこですげえ慎重になってさ
事故ったり、警察に捕まったら「人生ジ・エンド」だって思ってるから
記憶の中で交番がある道路を避けて遠回りしてでも帰ろうって
思ったり、信号で止まったら、次に青信号になっても
頭の中で「1…2…3」って数え終わるまでスタートしなかったりな
んで考えすぎて、信号で止まってる間に気持ち悪くなって
ドア開けて運転席に座ったままゲロ吐いたりしてたよ
大将: つくづくサイテーっすね、若いころから
その時に逮捕されてれば、今頃何人の不幸な女が
生まれずに済んだのかって思いますよ
道三: そこは女、関係ないだろー?
「酒の泪と男と女」なんて言うけどな…
俺は「酒」と「女」は分けて楽しみたい派だな
大将: なんすか…その「冷やし中華は混ぜて食うか
混ぜないで食うか」みたいな分け方
ただの酔っぱらいっすよ
道三: いや、だからさ…酒の席だとどうしても女のガードが
下がっちゃうだろって話だよ。
俺の技術や魅力じゃなくて、アルコールパワーが女に
ガードを下げさせんだよ
なんか、それが癪なんだよ
女が悲しみに打ちひしがれ一人で飲んでる姿…
いくら飲んでも酔えないのよ
みたいな姿はサイコーに色っぺ^けどな
知ってるか、「メモリーグラス」の歌詞?
大将: 誰でしたっけ?石原裕次郎でしたっけ?
道三: おい…そりゃ、こっちだろ
こっちだよ、こっち…
大将: あいつなんかー あいつなんかー ってヤツっすか
店のお客さんにごちそうしてもらってカラオケに行った時に
唄ってましたよ
道三: ゆらり揺らめいて
そうよ、私はダンシングドール
痛む素足でも一人きり踊るのよ
だぞ?ダンシングドールだよ、やっぱ
大将: なにが「やっぱ」なんすか
道三さん、人形怖いんじゃなかったでしたっけ?
道三: ドール全般怖いけど、ダンシングドールは別腹なんだよ
別腹って言えば…
この歌唄ってた堀江淳っているだろ?
この人の娘がさ…また、かわいいんだよ
こういう子だと飲んでても
乗りたくなっちゃうよな
大将: お客さん…看板です!