聴覚に障がいがある方は、コミュニケーションをすることが非常に難しい場合がある。と言うことを実感させられることがありました。
 
 
聴覚に障がいがあると、コミュニケーションをとることが非常に難しい場合がある、と言うことは聞いてはいたものの、これまでお会いした聴覚障がいの方は、非常に聡明な方が多く、筆談ではなんの問題もなくコミュニケーションが取れていました。
 
筆談は、書くスピードの問題でもどかしい場面は多々ありますけども。
 
 
ですが、先日、人材紹介サービスで、聴覚障がいの方と面談をさせていただいたとき、筆談でやりとりをしているのに、いまいち話がかみ合わないことがありました。
 
なぜ筆談でも話がかみ合わないのだろう、と思っていました。
 
 
その翌日、サインマスター(手話パフォーマー)をされている RIMIさんという方とお話をさせていただく機会があり、はっ!と気付かされることがありました。
 
 RIMIさんのオフィシャルサイト
  http://www.step-rimi.com/
 
RIMIさんは、生まれつきの難聴で、これまで多くのコミュニケーションの問題に遭遇してきたそうですが、何気ない話の中で「聴覚に障がいがあると文章を書いたり読んだりすることも難しい方もいる。」ということをおっしゃいました。
 
そのときは、とくに意識せず聞き流してしまったのですが、打ち合わせが終わってメールを書いているとき、はっ!と気付くことになりました。
 
メールを書いているときも、頭の中では文章を読みながら書いている、と。
読むときも、もちろん頭の中で音読している、と。
 
 
この、頭の中の音読をしているとき、“音”が分からない方は果たしてどうやって文章を読んでいるのだろうか?と。
 
もし、“音”なしで、文字だけで意味を理解しようとしているのだとすると、ものすごく大変なことなのではないだろうか、と。
 
 
4月に行われたコンテスト説明会の際のアンケートで、「PC要約筆記はありがたいが、可能であれば手話通訳もけてほしい。」という要望もありました。
 
 
手話通訳も検討しようとは思ってはいたものの、お恥ずかしい話しながら、その要望の意味も、ようやく正確に理解できたような気がしました。