長期金利が下がるからグロース株が上昇する、少し前まではその逆のニュースをよく目にしますが、その理由についていつも頭がこんがらがるので整理しとこうと思います。

 

■グロース株は将来利益の期待

グロース株というのは株価収益率 PERが高い企業のことで、こういった企業は事業出えた利益を積極的に売上成長のための投資に回すので 純利益としては少なくなます。

これがPERが高い理由でもあるのですが、ではなぜ利益が少ないのに株価が高く人気があるのかと言うと、売上が成長しその暁には将来的に大きな利益を稼ぎ出してくれるという 「将来の利益」に期待するからですね。

 

■金利は将来のお金の目減り率

ところで将来のお金と現在のお金を比べると 同じ額なら現在のお金のほうが価値が高いということになります。これはなぜかと言うと、例えばリスクを取らずにどこかにお金を預けておけば期間に応じた金利がついて将来的にはお金は増えます。つまり将来のお金は現在のお金に換算すると目減りするからなんです。この目減り率が金利になりますから金利が上がると目減り多くなります。

 

グロース株は将来の価値に対する人気が株価の背景ですから金利上昇すると 価値が目減りして株安となるというわけです。

 

■バリュー株は 影響を受けにくい

逆にバリュー株はどうなのかというと、バリュー株と言うのは安い株価の割に多くの利益を稼ぎ出している企業で 人気のベースは今稼いでいる利益になります。これは金利が上がっても目減りすることはありません。これはなぜかと言うと現在稼いでいるお金なので年数に応じた目減りがないからです。

 

金利上昇見通しではバリュー株に着目し、金利下落見通しではグロース株に着目するのが良いかもしれません。

 

投資は自己責任でやりましょう。