アフガニスタンにおける学校・図書館支援について
あるNGO団体の話を聞いた。
スピーカーは元々アフガニスタンの難民の方で、
テレビで良く聞く紛争やタリバン・ISの話が現実世界で起きていて、
テレビの中の遠い世界の話ではないのだと感じた。
現地では多くの子供たちが、子供兵として闘っている。
支援を始めた頃は、怖いくらいの目つきをしているが、
絵本を読むことによって、だんだんと子ども本来の目つきに変わっていく。
子供兵は、
「何のために誰と闘っているかも分かっていない。」
「目の前に敵がいるから闘っている。」
という話のがとても印象的であり、嘆かわしいことに感じた。
こんな状況で子供がそのまま成長すれば、
闘う事自体が正義となり、
紛争・テロが世代を超えて続いていくのであろう。
しかし支援を受けている子供たちは
本当に、絵本を読んだり勉強する事を楽しんでいるように見えた。
ただ、親や先生たちの世代はどの程度、
教育の大切さを理解しているのだろう。
教育が自分の国を、ひいては世界を良くするということを
腹に落とし込めているのだろうか。
自分が教育を受けていないと、教育の大切が理解できず、
それがまた次の世代にも連鎖しているのではないか。
日本でも同じ事が言える。
学校に通えない子どもはアフガニスタンに比べれば
ごく僅かしかいないと思うが、
不登校や貧困の連鎖は、
親の「教育観」に繋がるところもあるのではないだろうか。
学校で勉強できる事をありがたいと理解させるのは難しい。
まずは親や周りの大人が、そういう雰囲気を子どもに伝える必要がある。
もちろん学歴が全てではないが、
基礎的な教育の有無や、学ぶことへの意欲・姿勢が、
その子の将来の全てに繋がると感じている。
途上国では、最低限の生活もままならない事があるだろうが、
少しずつ、良いスパイラル(連鎖)に変えていくためにも、
教育の大切さを親が理解できるようにするとともに、
子ども達を健やかに、希望を持って大きくしてあげたいと切に願う。
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【Seven Books】世界中の子供たちに、教育を。
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