『伊奈婆廼萬都』という書籍がある。
これは、会津藩降伏後、藩主容保公以下重臣が東京に送られ、因州池田家に謹慎御預となったのだが、この幽閉中の無聊を慰める為、側近者たちによってしばしば歌会が催され、その詠草を集めたものが山川家の書類整理中発見されたもので、桜井懋によって謄写し同好の士に配布したもので、参加者は以下の通り。
松平容保公
梶原平馬
山川大蔵
手代木直右衛門
丸山主水
山田貞助
馬島瑞園
豪華ですね~
色々御題を設けて「春」「夏」「秋」「冬」「恋」と四部あり、
注目は「恋の部」
梶原平馬は、「伊奈婆廼萬都」内では
春は12首
夏は3首
秋は3首
冬は5首
しかし、恋は1首のみ。
それが↓
『のる駒の かみもみたれておもひいる
恋の山路に ふみまよふなり』
恋の山路にふみまよふ…意味深ですね~…