二条城から比叡山を望む
京都の「ぶぶづけ(お茶漬け)」の話は
有名だ。
なにかの用事で、よそさんの
家へお邪魔して話も済んで、家に帰ろうとすると
「ぶぶづけでもいかがどすか?」と勧められる。
せっかくだからと、ご馳走になって帰ったら
「あの人は礼儀しらずやなあ」と
陰口を言われる。本音とたてまえの使い分けか。
京都人の意地悪として、よく使われる話である。
かつては、本当の話だったらしいが、今はそんなことはないという。
米軍に早く帰ってほしいという念願は
沖縄の人たちにとって重要な事柄である。
京都のぶぶづけの話と一脈が通じると
ある随想の書籍を読んでいると
そのように書いてあるので興味を持った次第。
著者は京都の歴史に詳しい。
徳川家康が建造した二条城も
3代将軍までの館で、京都御所への
威嚇と監視の場所ではと観測している。
そして、大政奉還までの2百数十年にわたる
終焉の場所として維持されてきたのではいう。
ぶぶづけと沖縄は、以上のような接点で
共通点を見出したくだりである。
沖縄は、日米安保条約による防衛戦略の
位置付けにあり、その行方は不透明と
いわざるを得ない政治状況ではある。
参考 古都再見 葉室 麟 著(新潮文庫)

