京都東寺の五重塔
京都には、いくつかの五重塔があって
ここに住む人や、観光の人たちに親しみと
安らぎを与えている。
京都市の南にある、羅城門近くの東寺。
空海が造った真言宗の本拠。
平安時代に造られたが、戦火や火事などで
焼失をくり返し、現在の五重塔は
徳川3代目将軍の家光の寄進という。
空に向かって、直立する光景は人の心をとらえて
離さない。京都の代表景観のひとつの数えられる。
五重塔の多くに
「心柱」といわれる中心の柱があり
その柱が揺れることによって
地震波を吸収するといわれる。
現在の高層ビルに採用されている
「柔構造」の原理と同じといわれる。
思えば過去に、幾度も大地震があったにも
関わらず、倒壊の事例がなかった意味が分かる気がする。
先人の知恵、見識に敬服する。
東寺の五重塔は
大日如来の姿といわれる。
初層から順番に
大日如来のひざ、腹、胸、顔、顔に
相当するという
。
仁和寺の五重塔。
仁和寺は、御室御所といわれるように
境内は広い。背の低い「御室の桜」が有名。
醍醐寺の五重塔
この塔は、醍醐寺創建の時の建物。
千年以上の歴史を持ち
京都市内で最古の建造物といわれる。
ここの桜も、抜群にきれいで有名。
東山にあって、八坂の塔で知られる法観寺。
左手に小さく、京都タワーが遠望される。
聖徳太子によって建造されたという
説がある。京都が都になる以前に出来たそうである。
現在の塔は、室町時代の再建。
京都と奈良の間にある
加茂町(京都府木津川市)の、岩船寺(がんせんじ)。
五重塔でなく三重塔。
朱塗りの装飾が目を引く。
アジサイや紅葉のきれいな寺院。
近くから、塔の細部が見られて興味深い。
全国的には、まだまだ五重塔が散在していて
拝観の機会がないのが多い。
※ モノクロ写真は「京都の空間意匠」(光文社新書)を参考









