風が強くて雨が冷たくて
心が縮んで気持ちが寒い。
なんとなく精神が廃れてる
そんな状態やっけど現場に向かい
職人同士で挨拶したなら
作業モードに切り替えて
段取りを組み直してみた。
今日のランチはどうすんべ、、とか
天気次第で優先順位の変更かな、、
とか、あの子は元気にしてるかな
とかアイツは達者でいるやろか、、
とかとか浮かべてみながら
インパクトドライバーを握り
壁にビスを締め込んだ。
足元は踏ん張ってインパクト
ドライバーの反動に負けないよう
体を支えていたけど
世間の反動や反響には
付いていけないし
追う気力もないなぁー。
寒いから今夜の焼酎は
お湯割りやなぁ~とか
もうすぐ孫の誕生日じゃった!って
浮かんだ時にふと声を掛けられたので
対応していたら、、何をしていたかを
思わず忘れてしまい
思い出す為に元の場所に戻ったなら
紅葉が綺麗な季節なんだなぁ~
って気が付いた。
あの子は元気にしてるかなぁー
ってまたふと浮かんできたので
チラッとスマホを眺めたなら
元気だよ!って伝えるような
突風が図面を吹っ飛ばした。
よいしょっと、、と
拾い上げるついでに
視界の先に立つメタセコイアに向けて
スマホを掲げてみました。
元気そうでなにより、なにより。
空が重そうで寒そうに見えて
荒れそうな雰囲気が
どことなく不安を煽る社会でも
己の日常は地味で平凡だ。
ネットに上がるニュースだとか
ラジオで流れる暗い事件や事故の情報に
ついつい意識が引っ張られて
作業する手が止まってしまう。
庶民には関係ないこった、、とか
労働者には影響ねえべ、とかとか
呟くように丸ノコを走らせて
娘は元気にしちょっとやろかぁ
とか、孫の進路はどげんすっとかぁ
とか、、明日の天気次第では
作業内容の変更をせんといかんなぁ
とかとか、考えていた時に。
「おう、久しぶりやねぇ~」
って声が聞こえたので振り返ったなら
いっつも元気なアイツの姿に
思わず笑みがこぼれてしまって
作業をまた止めて腰袋を外して
自然と近くのコンビニに向かって
色んな話が止まらなくなった。
”最近、白髪が増えたみたいやなぁ”
って俺は思いながらお前の顔を
見ていたけど、、
「いつの間にかだいぶ、、薄まったぁ、、」
って訴えてくるお前の目線が気になって
視点の先が俺のおでこにイッってるぞ!
って突っ込みたいのに
そのタイミングが来ないまま
コーヒーが空になってしまった。
「またな、、またねっ!」
って挨拶して別れたけど
忘年会の話にはならなかったので
そういうことだろうなぁ~と思いながら
みんな個人業の親方になると
色々と大変なこともあるもんだべ、、
って心で呟き見上げた先には
メタセコイアの紅葉が
なんとなく微笑んで
いらっしゃるような、、
気がしました。
かごんまも、わっぜ寒かです!
寒い理由は進んだ薄毛のせいかも
しれませんが、、
心の寒さとは何も
関係ない気がいたしました。
元気で何より!
