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アンデス・奇跡の氷河の山へ

向井理・エクアドル」向井理アンデス奇跡の氷河へ

インカの伝統を守る伝説の男

過酷な登山で事件が!

初めて見せる素顔

感動涙の 別れ


日本を襲った3月11日以降、

向井さんは人と水の関わりについて

深く考えるようになったという。

かつてカンボジアでの井戸掘り体験から

水に対する興味関心が深かったという向井さん。


今回の旅にエクアドル・アンデス山脈を選んだ。

赤道直下にありながら、

その標高ゆえに氷の宝庫となっているこの地は、

はるかインカ帝国の時代から

氷河の氷を用いて生活してきた。

しかし文化の発展した現代では、

水道の普及などで氷河と人の関わりは

次第に薄れてきていた。

向井さんは最後の一人となった

氷取りの男を訪ねるために、

標高4500メートルの高地へ挑む。

最後の氷取りの男の手法から、

幾星霜も伝わってきた人と

氷、水との関わりを知る事が出来る。


興味関心はあれども中々お目にかかれない

アンデス山脈の風景や人々の生活に加え、

苛酷な環境を旅する向井さんの

真摯な姿も相まって重厚なドキュメンタリー。


今回向井さんが訪れたのは、

アンデスの中でもアマゾンの源流となっているチンボラソ山。

太古の氷が眠るこの山での撮影は、

あまりの高度ゆえにスタッフたちも

足取りが重く厳しいロケとなったようだ。

番組スタッフのブログには、ロケの移動中に

向井さんが「みんな居る?大丈夫?」と

声を掛けながらスタッフを案じていた様子なども綴られている。


今年、

「水は、津波や洪水など怖い存在でもあると同時に、

無くてはならない存在」だと改めて感じた向井さんは

今回の旅で何を見つけるのか。

明治大学農学部生命科学科で

遺伝子工学を専攻していた向井さんが、

どんな専門的視点で考察するかといった

知性派の一面も見どころとなる。


朝目が覚めて付けたテレビ番組で

偶然に見ました。


苦労して取ってきた氷を商店に卸す。

しかし、お金を払わなかったり値切ったり・・・


向井さんの目が、潤んでくる。

涙が溢れそうだ。

そして、

思わず、

l氷の代金が安いと思いませんかと

氷取りに男に聞いた。


彼は、笑顔で

これしかできない。

そしてこれで家族を養ってきたと

自信にあふれた顔で答えた。


そこには、貧しさという感覚はなく、

生きていくという手段なんだと

氷取りの男は答えた。


この番組を見て、

旦那さまと少し話し合った。

ブータン国王が来日して

国民総生産にかわる国民総幸福量 (GNH)という概念を

知った。


幸せという言葉のもつ意味は

やはり、国々で違うのだ。