BShiハイビジョン特集。
贋作・・・・・・
贋作の歴史って古くからあるんだ。
ローマ時代にもすでにあって、
かのミケランジェロやラファエロの彫刻から
スタートしている。
本物があれば、贋作を作る。
そういった理論が成立するらしい。
金融が不安定になればなるほど
価値が出るのが美術品で、
なんといっても数が少ない。
とくにこの10年ほど美術品の価格は高騰。
じゃ、いっぱつ増やそうってことらしい。
で、
かつてない数の贋作が世の中に出回る。
これに世界中の美術館が騙され、
多大な損害を被っているようだ。
美術大国イタリアでは、
軍の摘発部隊が20万点以上の贋作を押収。
目利きのはずの美術館も
騙されるはめになるので、
とうとう「科学鑑定」の登場だ。
たとえば、ゴッホ。
筆のタッチをパソコンで分析し、
ゴッホの筆の個性的な癖を見抜く。
それを、図に表し、贋作を見分ける。
不思議と、タッチは同じなので、
図の方程式に特定性が生じる。
その特性から図がちがうと、
ます、贋作ということになる。
なるほど・・・・
もちろん考案者は美術界に無関係。
コンピューターの専門家。
「元・贋作犯」が登場し、
贋作を自分の署名で売っていた。
贋作は描いてもよいらしい。
そういった美術展に人があふれていて
贋作も美術品として
一般庶民にとけ込んでいるのだ。
なんとも、たくましい贋作家と庶民。
あっぱれだ。