また24時間テレビがやらかしたようで……w
まあ毎年なにかしら問題があるのでいまさら驚きもしませんが
そもそも、感動の押し売り番組なので24時間も27時間も毎年観てません。
だいたい数日後に問題としてニュースに上がるので、それを確認してますがw
さて、今回ちょっと印象的だった事件はこちら。
既にまとめられています。
2012年8月25日(土)放送
日本テレビ系『24時間テレビ』にて放送された、嵐の大野智さんと神保悟志さんの「オネエの先輩俳優が迫る!」と題されたドッキリについて。
神保さんが「男好き」という設定で行われました。(コーナー名『未知との遭遇でドッキリ喰らいやがれ』)
まあ映像見ていただくのがいちばん手っ取り早いんですが、簡単に説明すると以下のようになります。
嵐のメンバーにドッキリが仕掛けられる
→仕掛け人が「男好き」という設定で
→密室空間でマッサージと称し、いやらしく嵐に体を迫っていく
それでもって、そのVTRを見てスタジオが爆笑し、ドン引きし、いつものように終わるっていうやつです。
まあ何処にでもあるような安っぽいバラエティなのでイチイチ目くじら立ててたらキリないんですけどね
2010年に放送された同番組でも、
パーソナリティーを務めたTOKIOのメンバーが以前、同性愛者に扮したドラマの映像を見て大爆笑するってバラエティもありました。
そのときのチャリティーランナーははるな愛だったので、これもニュースになりましたね。
セクシュアルマイノリティ(恐らく性同一性障害)であるはるな愛を走らせておきながら、セクシュアルマイノリティを笑う光景はゾッとしますね
まあ、2010年の放送とその後のニュースにはまたいろいろ思うことがありまして……もともと日刊現代が報じたものがこちら↓
マラソンに挑んだタレントのはるな愛(38)がゴール直後、最高瞬間視聴率35.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど人気は健在だったが、一部で非難の声が上がっているという。
声の主はナント、全国の同性愛者。「冗談じゃないわよ!」と怒り心頭なのだ。都内の30代同性愛者が憤慨して言う。「本当に見ていて腹が立ちましたよ。愛ちゃんが一生懸命に走っているときに、スタジオでとんでもない光景が繰り広げられたのです。29日の午前2時過ぎだったでしょうか。パーソナリティーを務めたTOKIOの国分太一クンが昔、同性愛者に扮したドラマの映像が流されたのですが、スタジオのタレントたちは、同性愛者を演じる国分クンを見て大爆笑しているのです。同性愛者代表の愛ちゃんを走らせておいて、同性愛者を小バカにするなんて、どういうつもりかしらねぇ」ツイッターでも同じ批判が一斉に書き込まれた。
彼らの怒りの“つぶやき”をざっと挙げると、〈命が尊いとか感謝とか言って、なぜゲイのネタでは笑える?〉〈はるな愛という名前を聞くだけでつらい。私らはピエロじゃないよ〉〈日焼けやメークが落ちることを気にするところをバカにする感じもイヤだ〉。自分のブログで、「放送倫理・番組向上機構に意見メールを送った」と公表した同性愛者もいた。はるな愛も怒っているんじゃないか。
さて、これを見ると、確かに24時間テレビで問題があったのだなと分かりますが、そもそもこのニュース自体いろいろ間違っています。
先ほども言ったようにはるな愛は同性愛者代表ではないです。
本文中に「冗談じゃないわよ!」と怒りの声が挙げられているが、そもそもこの言葉自体が、同性愛者を揶揄しているようにも感じます。
この記事を書いた記者が、この問題に対してどれほどの問題意識や関心を持っているか、非常に疑問が残る……
これは、24時間テレビの放送のあり方自体も確かに問題であるが、この記事を書いた記者の問題意識や関心、広く言うと、一般社会の関心が低いことそれ自体が問題であると言えるのではないだろうか。
っていうようなことを卒論で書いたのを思い出しました
さて、話を戻して、今年の24時間テレビについて書いていこう

問題を感じるか感じないかは人それぞれでしょう。
ただ、普通に見た感想は、ただのセクハラだろってことでした。
ドッキリ仕掛けられる側が女性で、仕掛ける側が男性なら、一発セクハラ認定でこんな放送は成り立ちません。
あくまでも男性同士でネタになるからということで放送されたんでしょうけど、まああり得ないなと。
つか本当のゲイだったりオネェの方々が
あんな風にして体を迫ると思いますか?w
相手がノンケ(異性愛者)の場合、あそこまで過激に迫ったら、間違いなく警察に通報されますよw
こういう企画を出すから、同性愛者はセックスのことばかり考える体目的の人間だって否定的なステレオタイプ化していくんだよなぁ……
スタジオで笑ったりドン引いたりするタレントさんたちの言葉尻をとっても
「気持ち悪い」だの「イヤだ」だの言われたら、そりゃ当事者たちは傷つくわけで。
全然笑えないっていうか、ただのバカだろって印象ですw
ただし。
ただし、難しい問題も此処には孕んでいます。
同性愛者を笑いのネタにするのは確かに問題かもしれませんが、
すべて笑いのネタに変えないでいるのも問題かもしれません。
もう少し言うと、
「社会的弱者」であるマイノリティーに触れてはいけない文化をこれ以上助長させて良いのか?
という話しです。
あくまでも「社会的弱者」は「」カッコ付の文字にさせていただきます。
五体不満足で有名な乙武洋匡さんは、「あえて障害者をネタにする」ことを公言しています。
それは、「社会的弱者」にあえて触れてはいけないという日本独特の文化を打破しようとしてるからです。
うん、それは確かに一理ある考え方ですね。
つまり
「社会的弱者」であるマイノリティーに触れてはいけない文化→「社会的弱者」の不可視化→問題が見えてこない
という負の連鎖に繋がるってことです。
同性愛者の日常に感じる生きづらさや苦悩とはなにか?と異性愛者が考えたとき、どれほどの回答が得られるだろうか?
正直、彼らの感じる苦悩なんて分からないと答える人が多いのではないか。
それは、当事者だからわからないと言うほかに、身近にそんな人がいないから分からないという人もいるでしょう。
全体の1~2割が同性愛者であるという統計が出ています。
1割って少ないと思う方もいるかもですが、実際に数値にすると、学校のクラス、全体を40人と仮定すると、4~8人程度。
サークルだともっといますね。大学全体だとするとさらに人数は増えます。
会社の同じ部署に1人いるのが普通の計算になります。
意外と身近にいておかしくないんです。
それは単に、彼らがカミングアウトしない、もしくはできないだけです。
だってカミングアウトしてメリットがないんですもん、現代社会において。
私は同性愛者ですって言ったらそれこそドン引きされるか、いじめられるか、会社だったらクビもあり得るでしょう。
そんな「社会的弱者」の問題が不可視化されている現代社会をどう打破するかと言うことも考えなくちゃいけない問題です。
そうなった場合、今回のような企画は不可欠になっていきます。
ただし、今回の24時間テレビがそのような趣旨(あえて触れない文化を打開する!という趣旨)を持ってつくられたとは到底思っていませんよw
要するに、すべてのネタを封印してしまうと、いっそう同性愛者の存在が見えてこなくなるから問題だって言ってるわけです。
あれもダメ、これもダメって言い続けていくと、なにも言えなくなり、結果的に不可視化が進みます。
かといって、あまりにステレオタイプ化した企画をつくるのもいかがなものかと思います。
で?結局、どうすりゃいいんだよ!ってことになるんですが、要は匙加減の問題なんですよね。
もし今回のような企画をするなら
もう少しネタを練ってコントにしろと言いたいし、
スタジオで見ていたタレントさんの中にオネェなりゲイなりの当事者を混ぜて、「実際はこんな風に迫りませんよw」とひと言コメントするなりすれば随分違うと思うんです。
此処までいろいろ言うと
テレビが無茶をしなくなったつまらない・バラエティが面白くない・なにもネタにできなくて番組が作れない
というような批判をする人もいるでしょう。
実際、今回の24時間テレビの問題を見て、
「こんなことで目くじら立ててたらなにも番組つくれない」「もっと寛大になれよ、バラエティだろ?」という意見もあります。
それは異性愛者・同性愛者どちらからの意見もあるでしょう。
それは否定されることじゃないです。
僕だってセクシュアルマイノリティの研究してなかったら、この問題を問題と捉えてないでしょうし、
そもそも24時間テレビ観てないから、この問題を知ることもなかったでしょう。
ただ、毎度毎度思うのが、
マジョリティーが、(障害者などの)マイノリティーを愛で救おうとしている24時間テレビという枠組みの中で
マジョリティーが、(セクシュアル)マイノリティーをバカにするのはどうなんですかね?
よりによって24時間テレビでそれをすることが腹立たしいよ、マジで。
まあ愛は地球を救わないし、どうだって良い番組なんですけど、
あくまでもコンセプトがあるんだったら、きちんと理にかなった番組をつくれと言いたいのです。
筋が通ってないんだもん、毎年毎年。
という超長文になってしまいましたw
まあ先ほども書いたように、目くじら立ててたらキリがないです。
今回の件を問題じゃない、普通だろ。同性愛者は心が狭いと言う方もいるでしょう。
それは否定しませんよ。
ただ、僕はあくまでも問題だと感じたし、どうしても書きたくなったから書いただけです。
何処までという線引きをするか、笑いのネタに変えて状況を打破することは難しいです。