わが青春! 宗教団体 摂理 体験記

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第一章のまとめ 巧みな勧誘

摂理では人を関連サークルにつれてくることを通称「伝道」という。

伝道の方法はいろいろあるが、大学生の伝道には「路傍伝道」という

道端で出会った人を連れてくることが多い。


私もそういった形で知り合った。本来なら自然に道を聞くきっかけとか、

純粋にサークル勧誘だとかで来る。
(私の場合はちょっと不自然極まりなかったが・・・・)


そして、最初はバレーボール、テニス、ダンス、合唱などのサークルに連れて行く。

仲良くなるとリーダーの家で食事会、ここでお祈りに出会う。

そして、何度か来ると「聖書の話を聞いてみない?」と言われる。

聖書を薦めることを「証しをする」という。


ちなみに私の場合はとっても順調だった。

当然、摂理側から聖書を教えるに値しない人は証しもしないで呼ばなくなる


メンバーは本当に素直で純粋で楽しい人ばかりである。


今はほとんど会うことはなくなったが、

決して嫌いになることはない人たちである。


第二章では「聖書の話」が「御言葉」となり、
徐々に宗教用語が日常化してくる様子を書いて行こうと思う。



証し ~永遠のベストセラー~

三度目のリーダーの家での食事のときだった。

食事が終わり、皿を洗おうとしていたときに


「○○(俺の名前)、ちょっとこっちきてくれる?」


呼んだのはサブリーダ的な立場の人だった。


俺はサブリーダのYさんと二人で部屋の端っこで座った。


このサブリーダの人は個人的に年上だが、気さくに話せるので
とても慕っていた。


Yさん「○○(俺の名前)、将来やりたいこととかあるの?」


俺「いや、特にはないです。」


Yさん「そっか、何か好きなこととか、得意の科目あるの?」


俺「得意な科目というか、好きな科目は歴史ですね。

 こう見えて高校時代は日本史の偏差値70くらいありました」

いやみにならない程度に自慢してみた俺


Yさん「すごいね~♪私は大学時代には・・」
俺に自慢にはたいした興味は示さず・・・・・・

Yさんの大学時代の話にもっていく、そして、
Yさんがここの仲間と出会って、今のように変われたと語る。


そして、Yさんは勝負に出た。。。。
「○○は変わってみたいと思わない。今の自分に満足できる?」


俺「変わりたいですね・・・ここのメンバーは輝いている人が多くて
  俺もそうなりたいですね・・・・」
本気でそう思うというか、あいづち程度で回答した。



Yさん「そうだよね、でも、○○もここにきて少しで変わったよ。」


俺「ありがとうございます」
ちょっとうれしくなった俺


さらに勝負に出るYさん

Yさん「私はここの仲間から聖書の話を聞いて、こう変わったの?
   ○○は聖書って知ってる?」


俺「聖書ってキリスト教ですよね?よく知らないです、
 でも世界史でててくるモーゼの十戒は聖書ですよね?」


Yさん「そう!永遠のベストセラーといわれてる聖書なんだよ。
   世界中で永遠のベストセラーになっているんだよ。」


俺「そうなんですか~すごいことですよね。」


Yさん「そう、そういう聖書に関して勉強してみない?教えてあげるよ?
   人生の教訓になることもいっぱい書いてあるよ

と熱く語り、それからも聖書についてのアピールが続き・・・


俺「じゃあ、聖書の話を聞いてみます。」

と答えた。。。。。


このときは完全に興味半分で聞いてみようと思った。
歴史の勉強、話のタネには良いかなくらいの気分だった。



日曜スポーツ ~スーツで集まる人々~

話がちょっとそれるが、
初めて日曜日のスポーツ行った時のことを書こう。


説明しておくと、摂理では日曜日におおむね午前中に礼拝を行っている。

そして、礼拝が終わるとみんなで体育館へスポーツに繰り出す。日曜日は主日(しゅじつ)と呼ばれて、とっても神聖な日なのです。

礼拝の詳しい内容はまた今度。


初めて俺が日曜日のスポーツに参加した時は、

いくつかのチームが集まってバレーボール大会をするとのこと。
(ちなみに摂理のバレーボールは9人制である。多くの人で楽しむためか?)


集まったチームは8チームくらい、計100人以上。


初めて参加する人はすごい人の多さに驚く。


また、これだけの人がどんなつながりで集まったのかにも驚くが、


一番驚いたことは・・・・・・更衣室で気づくのだが。。。



「なぜか、ほとんどの人がスーツで体育館に来ている」


なぜだ?日曜日に仕事か?ほとんどの人が・・・・・



これに関しては驚きを隠せなかった。。。思わず・・・


「なんで、スーツなんですか?」


勇気を出して聞いてしまった・・・・・



メンバー「うん?いろいろ・・・・・」



俺「そうですよね、いろいろですよね・・・・・」


いろいろって何だよ????意味わかんないよ。


あからさまに聞くなよオーラ出すなよ。。。。。
これ以上、聞くことが出来なかったのは言うまでもない。



他のチームとはどんなつながりですか?という質問に対しても
同様だったことを付け加えておく。。。。



このスーツの意味を知るのはメンバーになるまでずっと謎であった。。。



*なお、このスーツネタは最近の摂理メンバーにはわからないかもしれない。
 なぜなら、怪しさを払拭するために今は礼拝にスーツ着用はないと思われる。



お祈り体験!~感動と疑惑~

リーダーの家に着いた。

僕らが買ってきた食材をみんなで手分けして料理が始まる。

みんなで食材を切ったり、料理したり。

「なんか合宿みたいで楽しい~」

が最初の感想だ。ルンルン気分だった♪


料理がさほど得意でもないので、

俺は簡単な「切る」作業に徹していた。

しかし、みんなよく話しかけてくる。いろんなことを聞いてくる。今までやってきたスポーツや大学での生活。。。。


そして、食事の準備が整い、みなが食卓に着く。

リーダーは食卓の真ん中に位置する。

リーダーが言う
「私、クリスチャンなの。お祈りするから目をつぶってくれる?」

一同に広がる緊張感・・・・・


俺「はい、聞いてます」

緊張がなんとなく解けたような雰囲気に・・・・


そしてお祈りが始まった。。。。。

「愛する天のお父様、すべてのことに感謝します。

 今日一日、それぞれが仕事や学校で自分のやるべきことを果たし、この場に集まり、食卓を囲めることを心より感謝します。今日もこのように糧を与えてくださることに感謝して、このお祈りを愛する主イエス・キリストの御名でお祈りいたします。アーメン」

(記憶で書いているので、内容は微妙に違うだろうが、
 確か、こんな感じだったと思う)


俺はこのとき、

「お祈りの感謝とかって素敵だな~」と新鮮さに感動する。


ただ、常にお祈り中、こうも思っていた。

「目をつぶってるのは俺だけで、みんなで俺をだまして笑ってないよな?

確認したい。。。でも、目を開けたらこの神聖な儀式に悪いような。。。。

でも、気になる・・・・・」

結局、目を開ける勇気はなかった・・・・・


お祈りでは神聖な雰囲気になったが、その後はいつもの雑談になる。

新入生である俺の話題が中心だった。会話の中心に俺がいる。

とっても気分がいい。

そして、楽しい食事が終わった。


ふと、食事の準備中から気になったのだが、

みんなが集まるリビングの他にも部屋がある。

何人かがその部屋に集まって密談らしきことをしている。。。

なにやら、本とかノートを持っているような・・・・


「何を話しているのだろう?とっても気になる。。。」

しかし、なんとなく聞きづらい感じがして、聞けない。。。

(この秘密の部屋で何をしているかは乞うご期待!)


そして、お別れのとき、

駅までの道をメンバーの一人が送ってくれると。

そのとき、俺は

「みんなが家族みたいで楽しいですね~」

一人暮らしで久しぶりの体験だった・・・・

そんなことを話した。。。。


そして、最後に

メンバー「次はいつこれる?バレー?食事の日はどう?」

俺「いつでも来ます!!」


力強く答えた。最高の仲間と知り合えたと心から思っていた。



いざ、教会へ!~お祈り登場~

バレーボールに参加してから、
その後はいろんなスポーツに参加するようになった。


火曜日はテニス、木曜日はバレー、土曜日はサッカー、日曜日はバレーボール・・・・・・

ただ、楽しくてしょうがなかったのを良く覚えている。


毎日のようにバイト以外のイベントがある。俺は充実した大学生活を送っている。。。。


そして、一ヶ月くらい経ったとき・・・


「みんなでリーダの家に集まってご飯作って食べてるんだけど、来ない?」


月曜日、金曜日、土曜日は集まっているのだという。。。。


俺は当時思った。
「え、あんたら、毎日会ってるの???あ、違う、水曜日はあってないか・・・・・」



このリーダの家こそが、摂理では通称「教会」と呼ばれる。教会ではリーダーと数名が暮らしていることが多い。


当然、そのときの俺にそんなこと知る由もなかった。。。。。


そのリーダーの家へ行く当日。。。。。


駅で待ち合わせをする、一緒に夕食の買い物に行こうとなった。


いつもスポーツする仲間とスーパーで買い物をするのも


とっても不思議で新鮮で楽しかった。


買い物が終わり、あとはリーダーの家に向かう道でのこと。


あるメンバーの一人がこう言った。。。。。

「リーダーの○○さんはクリスチャンだから、食事前にお祈りするから、そのときには目をつぶって、最後にアーメンと言ってね♪」



俺「はい、わかりました」


なんの違和感もなく反応した。別に俺にはどうでもいいことだった。


メンバーの一人が続けて・・・・
「君はお祈りとかしたことある?」


俺「はい?うちは宗教はまったくないですね。」


メンバー「そう・・・・」


二人の間に流れる沈黙・・・・・何か悪いこと言ったか、俺?


ここで解説しよう!
リーダーの家(教会)に連れてくるときに最初に宗教の香りのする
「お祈り」というキーワードが出てくる。


この時に新入生の反応を見る。

仮にクリスチャンだったりするとえらい盛り上がる。


またそういったものに興味を持つそぶりを見せると喜ぶ。。。。


そんなやり取りをしているうちにリーダーの家(教会)に着いたのである・・・・


初参加 ~バレーボール~

当時、まともにサークルに所属していなかった俺


サークルに初参加と意気込みと緊張が混ざっていた。


待ち合わせの駅に俺を誘った女性ともう一人男性が来た。


女性「この人は、君と同じ大学の先輩だよ。

    公認会計士の勉強をしてるすごい人だよ。」


と俺は単純に


「おおおお~すごい、頭良いのですね~」


と、いかにもバカな反応をしたのを良く覚えている。


これは摂理では良く使う「メンバーの証」というやつ。


メンバーの良いところを他のメンバーが伝えることで


新入生に対して、すごい人がここにはいるのだと伝える。


先ほどの通り、俺も見事術中にはまりました・・・・


そんなやり取りをしながら、体育館へ


体育館へ入り、バレーを始めると、まず思った。


みんながまぶしい・・・


一生懸命にバレーを練習し、そして楽しんでいる。みんな笑顔。


サボってる奴はいない。たばこ吸うのいない。


若干、みんなのまぶしさに入りかねていると。


先ほどの俺を連れてきた人が声をかけてくれる。


みんなの和に入れるように世話をしてくれる。


なんていい人なんだ。。。この人たち、素敵。。

と素直におもった。


そんな状況の中、他にも初めて来た奴いないかな?と疑問に思った。


で、どうやら、あいつは初めて来た奴っぽいと思うのがいた。


勇気を出して、声をかけてみた。


そしたら、大学の後輩であることがわかった。


彼が摂理を走る上で

常に俺と励ましあう関係になるK君だった。


しかし、摂理の鉄則


「新入生同士を仲良くさせるな、新入生同士の話には割り込め!」


俺とK君が本当に仲良くなれたのは


メンバーになったときなのはいうまでもない・・・・


バレーをやりながら、リーダーだよといわれた女性を中心に


こそこそ話をやっているのがよく目に付いた。


時折、俺のほうを見ながら。。。


俺見て、「かっこいい」とか言ってるのかなと動揺する俺


推測ではあるが、その時のこそこそ話は


「バレーが終わった後、誰を食事に連れてって、ゆっくり話そうか、誰はそのまま帰らせよう」


摂理では良い新入生とゆっくり話すためにこういった区別をする。


メンバーが多いときは食事に行くグループで分けるが、


その支部はバレーに来ていたのは5人くらいで、


他支部との合同練習だった。


ちなみに、その日俺はそのままお帰りだったことを付け加えておく・・・・・


キャンパスでの不思議な出会い 

摂理との出会いは大学生の時


大学内を歩いていると、声をかけられた。


声をかけてきたのは女性三人


明らかに大学生には見えない三人。


女性達「三限って何時からですか?」


俺「はい?」


まさか大学でそんな基本的なことを質問されるとは・・・・


不思議そうな顔をする俺に言い訳気味に彼女達は言った。


「私達、大学院生なんで時間が良くわかんないんです」


・・・あなたの言っている意味が良くわかりません。


当時の俺はバカだった。俺は思った。


これはナンパだ! ちょっとうれしくなった。。。


そして、親切にちゃんと質問には答えた俺。


次の瞬間、唐突に女性達は


スポーツは何かやってるの?」


なぜ?いきなりスポーツの話?ナンパじゃないのか????


俺「今はスポーツは何も。。。バイト三昧です」


女性達「じゃあ、バレーボールやらない?」


実は当時、バイト三昧の生活で体を壊していた俺。


バレーボールという響きが救いの声に聞こえた。


思わず、「バレーボールやりたいです!」と答えた。


これが、長い7年余りの摂理人生の第一歩となることは


この時の俺は知る由もなかった。



はじめに・・・・

これから書くのは


宗教団体 摂理


での体験です。


ただし、僕にとって摂理は青春です。


大学生から社会人の間、7年間の時間を


そこに投資してきました。


いろんなことを学びました。


僕の青春は摂理にあります。


でも、僕は摂理を出ました。


なぜか?


それはいまだに答えはわかりません。


今、その青春の日々を思い返しながら


冷静に摂理を考えてみたいと思いました。


今、僕は摂理で学んだことを生かして


頑張って楽しく生きています。


摂理に感謝してますが、


摂理に戻るつもりはまったくありません。