三大好きな食べ物は、一位 お煎餅に、二位ゼリー、三位寒天スイーツだ。
 
ゼリーは冷やし固めて、ぷるるんとしたゼリーも好物だが
四角い砂糖菓子のような駄菓子のフルーツゼリーが特に好きだった。
買い物に行くたびに2つ3つと買ってきて、蓋つきのガラスケースに入れて
事あるごとにつまんで食べていた。
 
2014年に愛猫のミュウが、突然病に倒れ
生死の境を彷徨ったことがあった。
 
外国産の血の入った雑種の保護猫であったが
先生いわく「海外のネコは体格はええやけど、心臓が弱うてな」と
いうことであった。
 
獣医さんは、「今夜が峠」と言いながらも、緊急入院させてくださった。
 
私は、その夜、神様に願をかけた。
「ミュウタロウをお助け下さい。好物のゼリーは食べませんから」
 
翌朝、獣医さんから「持ち直した」との連絡を頂いた時は
本当にうれしく、すぐに迎えに行った。
一泊二日で6万円の治療費であったが、金額の問題じゃないと
その時心底思った。
 
その後もゼリーは食べなかった。
友人たちは、「願掛けは叶うまでの間でいいのよ」と言ってくれたが
食べたら、また再発するのではないかと心配だった。
 
それから丸一年が過ぎ、そろそろいいかなと
お中元でいただいたアンテノールのフルーツゼリーをひとつ食べたら
ミュウタロウの肛門腺が破裂して、また病院通いになってしまった。
 
やはりこれは一生食べてはいけないんだなと気を引き締めた。
 
ミュウタロウは、その後、4年間元気でいてくれた。
18歳で天寿を全うした時は、最期の時を迎える寸前まで
機嫌よくエサを食べていた。
 
おこたの中で、本当に突然に逝ってしまった。
ゴンタクレの甘えん坊。
本当に可愛い猫だった。
 
ミュウタロウの葬儀が済んだ翌日。
久々に駄菓子のゼリーを口にした。
 
懐かしいけれど、こんな味だったかなあと、ちょっと思った。
 
 
 
新米の面倒を見るミュウタロウ。