我が家の歴代の内ネコたちは、持病がなければ

たいがいは20歳超えのご長寿さんでした。

 

初めて自分で育てた3匹の姉弟猫からずっと20歳超えだったので

生まれながらに心臓が悪く、投薬の副作用で腎臓病を患ったミュウ太郎が

16歳で亡くなったときは、早くに死なせてしまったと後悔しきりでした。

 

生家では常に犬や猫が居ましたが、50年も前の事なので当時はほぼ放し飼い。

ノラちゃんたちが気の向いた時にご飯を食べに来る

昨日来た猫と、今日の子はなんか違う柄やなといった感じで、

飼っているという認識は幼い頃のわたしにはありませんでした。

 

阪神大震災の年から、縁あって子猫を拾い

自分自身で世話をするようになりましたが

成猫で一日3回、エサをやり、トイレ掃除をし、水替えをし、毎夜ブラッシンクをし……

というのを25年も続けているんだなあと思うと感慨もひとしおです。

 

十数頭分の猫のトイレ11個の掃除を一日も欠かさず25年(笑)

飽き性のわたしが、よくもまあ続けていることです。

 

一頭飼いでも、やることは同じです。

 

動画の猫たちは、どれもみんな愛しいです。

愛らしいしぐさは見る人をとりこにします。

「ああ、飼いたいなあ」と思うのは自然なことだと思います。

 

でもその裏では結構 手間のかかるお世話があります。

きれいな仕事だけではありません。

 

猫は時々 吐きますし、新品のソファにだって爪を立てます。

オスネコは去勢が遅れると、マーキングもします。

うちはそれでパソコン1台と電話を2台壊され、布団は3枚ほど

廃棄しました。(笑)

 

しかし、なぜか一つも腹が立ちません。

尿詰まりの病気にさせてしまって、入院し

「死ぬんじゃないか」とハラハラしたあの夜のことを思い出しましたら

「ああ、オチッコ出たの~、良かった良かった」と

親馬鹿ならぬ猫馬鹿チャンリンシャンになってしまいました(笑)

 

ちなみにその時の入院費用は一泊二日で6万円でした。

知人のワンちゃんは心臓病の治療で100万円だったそうなので

それからいうと、まだ助かったほうです。

 

猫は意外に長寿です。

十数年いっしょにいる間に、飼う人を全面的に信頼します。

一生の間に、こんなに他者から信頼されることはないな

というぐらい信頼してくれます。

 

猫は、わたしが出したものしか食べられず、

わたしが汲んだ水しか飲めません。

 

 

クールな印象の猫ですが、実は意外と寂しがりです。

かまわれ過ぎるのも、いやがりますが、

そこは 人と同じです。

 

 

縁あって一緒に暮らしたならば

どうかできるだけ最期の時まで

一緒にいてあげてください。

 

わたしも頑張ります。