高校卒業間近に

自分の娘が7歳年上の男性と 

まして

教師と生徒と言う立場でありながら恋愛関係にあることを

知ってしまった母に

先生は「お話させて下さい」と 

何度も 母にお願いの電話をかけた






けれど 電話口に出てくれない母






そして 母に逢うために

自宅にやって来た先生に対して

母は 一度も 逢おうとしなかった





頑なな そんな母の態度に

私は 何度も自分の気持ちを伝えた











「逢う気はないから
 
 
 貴女が好きになるのは わからなくもない

 けれど それは 憧れの対象としてなのよ


 世間が広がれば すぐに変わってしまう感情でしかないのよ」








「そうかもしれない

 
 でも 今の私の気持ちは 嘘はひとつもないのよ

 
 誰かに後押しされた訳じゃない

 自分の気持ちは ちゃんと解ってる
 
 
どんな立場の人を好きになったのか

 ちゃんと解ってるの

 
好きになった人が 先生だっただけ


 お願いです

 話だけでも 聴いてあげて

 聴いてほしいの」







「……… 貴女の気持ちはわかった
 
 
 真剣に好きでいる気持ちに

 今は間違いないと思っているのでしょう

 
 この後どうなっても 自分で責任を取りなさい

 お付き合いすることに 否定もしないわ


 けれど 先生の話を聴くつもりはないから


 先生の言葉は 信じれません

 そして 勿論逢うつもりもありません

 そう伝えておいて」










そして その言葉通り 私は先生に伝えた





「キミのお母さんが言う事は 最もだ


 僕が 立場もわきまえず 感情だけで動いてしまったこと

 そして何より
 
 引き返せないほど キミとの関係を進めてしまったこと

 
 全ては僕に責任がある」







「責任をいうのなら

 自分の心に偽りのない私も

 同じ責任があるわ 
 
 
 どちらか なんてない

 二人で育ててきた関係なのよ そうでしょう??」






「そうだったね……

 そう話し合ったね


 でもやっぱり このままじゃだめだよ

 今は何を言っても否定されることばかりだろう


 少し時間を置こう

 キミの卒業を待って
 
 その後でもう一度 逢ってもらえるように

 頑張るよ」





















今  こうして書いていく内に色々と想い出した








私が交通事故を起こした当初も

まだ母は 高校教師と 逢ってくれてはいなかった





今思えば 

母は 

私達が道外れた恋愛をしていることに 嫌悪していると言うよりも

自分が育てた娘に 裏切られたということへの失望感

そんな感情が大きかったように思う






そして

この頃の 高校教師と私は 

何れ 二人が

別れる選択をするなんて 思ってもなかった


















けれど それは もう少し先の出来事だ


まず今は 話を戻そう

















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