病院から自宅までの道程は
それ程遠くはなかったけれど
それでも この短い時間が
私には どうしても 必要だった
気持ちをリセットするのには
充分とは言い難い 僅かな時間だけど
職場での 理不尽な要求や
人間関係の葛藤
勿論
先生への想いを
運転しながら 独り
考えたり 想い返したりする
貴重な時間だった
そして 今夜も
それは 例外ではなかった
何故 淋しい???
頭から離れない この疑問の答えは
いつ 出るのだろう
もしかしたら
出ないのかも知れない………
それなら それで仕方ない
ただずっと 私の心に
しこりが残るだけ
そう半ば 諦めかけていた
けれど
その答えは 意外にも早くに
知る事となった
万が一
母に 問い詰められた時を想定して
言い逃れの証拠品を求めて
コンビニに 立ち寄った
財布だけを 取り出そうとして
バックを 開けた時
携帯電話の メール受信を知らせるランプが
点滅している事に 気が付いた
母からかも 知れない
私は 慌てて 画面を確認した
しかし
その予想は 大きく外れていた
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