そこに至るまでの感情や出来事は色々あったのだけど、きっかけとなったのは、私のピリピリが原因だったんだと思う。
イライラして彼に八つ当たりしてしまいそうな自分も嫌だったし、無言の時間も気まずかったりしたので、その、私は勝手に自分の実家に泊まりに行ってしまった。
自分自身がクールダウンする為に時間が欲しかったし、彼も、少し1人になりたい、と思っているかも知れない。
そんな、勝手な解釈。
彼に、声も掛けずに、家を出た。
視界の隅では、彼の姿を捉えていたのに、ちゃんと目を見ず、話しをしないままに…。
そんな、視界の隅でしか見てなかった彼の姿。
それが、生きた彼を見た、最期の姿になってしまった。
。
私達は、本当に、四六時中ベッタリしていた。
自宅から、彼の会社までが非常に近かったので、お昼休みにも彼は殆ど毎日帰って来ていた。
9時~17時の仕事で、お昼も一緒だったから、1日の大半は一緒だった。
お風呂にも毎日一緒だったので、少しは1人の時間が欲しいよぉ
なんて思っていたくらいだ。
miiちゃんが一緒に居てくれないと眠れない
彼は、そんな事をしょっちゅう、言っていた。
そんな人だったから、あの日、黙って私が家を出てしまった事が、彼にはとてもショックだったんだろう。
しかも、私は彼と暮らしていた数年間、外泊はおろか、彼以外の人と飲みに行く事すらしなかったから…。
結局の所、私が実家に行った事で、痴話喧嘩でもなかった事が、喧嘩に発展してしまったのだ。
その喧嘩の、僅か数時間後に、彼は車中で練炭を焚いて、自らの命を経ってしまったのです…。
そして、次に私が彼に会えた時が、警察署の銀の台の上だったのでした。