深い哀しみの中で過ごした数十日
義兄の49日法要を済ませた翌朝
姉と義兄の尽きることない思い出を
涙とため息と笑いで
語っていました
兄の丹精込めた庭に出て空を見上げると
美しい虹色の雲が見えました
「彩雲」聞いたことはありましたが
初めて見る美しい雲でした
姉の洗濯物を干す手が止まりました
阿弥陀さまが雲に乗る「来迎図」を連想しました
西方浄土へ行くんだ。。。
姉は「お父さん、あの雲の上に立っているみたい」と
つぶやきました
前日まで感じていた兄の気配が
なくなっても残されたわたしたちの
哀しみは変わりません
兄の部屋から見える夕陽に言いました
「あなたから託されたこと、約束、守ったよ
不十分なところはごめんね」
その答えはお浄土で再会したとき
忘れないように聞くことにしましょう



