先日、大学受験をした息子の住まい探しに、不動産会社2社を利用しました。

仮にE社とU社としましょう。

 

まず、E社から。

最寄り駅に下りるとすぐに、グリーンのジャンパーを着た大学生のバイトらしき男の子が近寄って来ました。

 

「お子さまのお部屋探しですか? よろしければ、こちらをどうぞ」と、感じよく物件の載った冊子を差し出します。せっかくなので、店舗に案内してもらうことにしました。

道すがら、通う大学(息子の受験校)と学部、出身地を教えてくれ、話が弾みます。丁寧な話し方からも、アルバイトにも、しっかりと教育をしていることがわかります。

 

店舗に着くと、彼は自分の持ち番号を社員に伝えます。どうやら店舗に連れて来た人数でバイト料が決まる仕組みのよう。

店には、私のような人がたくさんいて、案内の順番を待っています。

学生は、その時間にも学校生活のことをいろいろと話してくれ、どんな物件を探しているか希望を聞き、自分の経験に基づいたアドバイスをしてくれます。

店は混雑していましたが、お客さんは、彼らと談笑しながら案内を待つことで、待たされていると感じずにいます。社員さんも、きびきびと接客。5、6分ほどして、私の番が来ると、彼は「では、失礼します」と挨拶して、その場を離れました。

 

 

次にU社。

こちらは、オレンジのジャンパーの学生が特設会場まで案内してくれました。

お天気の話から始めて、一生懸命、話題を振ろうと頑張ってくれました。でも、話が続きません・・・。特設会場に着くまで、黙々と歩き、担当者と代わりました。

そこでは、氏名と住所、受験学部などを書く書面と、番号札を渡されて待ちます。時間にして15分くらい。かなり長いと感じました。

周囲も同じ。忘れられているかもと、不安げにキョロキョロしている人や、番号札を係に持って行き、「順番にお呼びします」と追い返される人もいました。

やっと順番が来ても、担当社員は名乗りもせず、説明もぎこちない・・・。

 

物件の案内、説明力、手際の良さ、2社の違いはご想像のとおりです。

 

 

2社を比べて、会社の質は、社員の質であるということを実感しました。

お客さまのことを第一に考えているE社は、みんなが生き生きと仕事をし、温かみを感じます。

バイトであっても、即戦力として教育し、上手に使っているなと感心しました。

若い力は捨てたものではありません。子供に初めて一人暮らしをさせる親にとって、彼らからの生きた情報は助けになります。会社に対しても、ここなら安心できると信頼を寄せるでしょう。学生の彼らにとっても、将来、この経験が大いに役立つのではないかと思います。

 

 

若い力を、即戦力となるように育てるには、時間と手間がかかります。

いろいろなケースを想定し、一つずつ丁寧に教えていかなければなりません。

自分の仕事は誰のためにするのか、どんな方法があるのか。

社員であれば、それが、どう会社の利益に結びつくのか。

それらを根気よく教えていくことが、経営者の責任と使命ではないでしょうか。

 

成長する会社は、そうやって「人財」を確保していると実感した1日でした。