瀬戸西高校ラグビー部は、今日も練習を行なった。
  普段は子供が帰宅後に練習内容を聞いてヒントを得て、自分なりの組み立てでブログの記事に
  している。

  今日は、練習内容ではなく、以前も「課題」と位置づけた、「声出し」について聞いてみた。
  彼からの答えは「yes」でも「no」でも無く、はっきりしなかった・・・

  タイトルに挙げたことわざは、その背景にある文化の違いにより、辞書などでも元々色々な意味の
  捉え方があり、良くも悪くも受け止め方は様々なようである。

  展開は全く異なるが・・・
  将来のグローバル化を見据えて、我が家の息子2人には、ローマ字ではなく、英語で意味のある
  名を付けた。 元々欧米人はあまり名前の意味にこだわる習慣は無い様であるが、それでも
  敢えて親のこだわりとして、横文字でも、そして日本古来の漢字でも親の思いを込めて意味のある
  ように考えに考え抜いて彼等の名を決めた。 自画自賛であるが、当初は周囲の方々からも
  激しく反対されたものだが、今では彼等の名前に違和感を唱えられる事は無い。
  また、海外の友人からも、写真と共に、横文字の意味と、漢字で書いた時の意味を親バカの度を
  越えて自慢しているが、彼らもまた「なるほど!」と応えてくれる。

  さて、道がそれてしまった! そう、グローバル化が加速した時に、日本人古来の性格的な
  対応として、寡黙とか、蛇足に捕らえがちな事は話さない。つまり「沈黙は金也!」 と言う事が
  正しいいと受け入れられる傾向がとても強い。
  類似した言葉ででは、「能ある鷹は爪を隠す」「以心伝心」「言わぬは言うに勝る」など、
  日本人のDNAの奥深くに刻み込まれている様だ。
  つまりは、言わなくても解るだろう! 解ってくれよ! と言う手法であり、あるテーマについて
  議論する事、議論の為に自分の意見をしっかり持つ事、そして、その意見をはっきり伝える事。
  [discussion]といわれたり、2者択一など賛否の議論では、[debate] と言われるが、
  この先の自分達の活動方針や、活動のあり方、意見として自分が求める活動の方法などなど
  いつ何時も、自分の考えや意見をまとめて話す力が、事なかれ的にその場を繕う傾向の日本人的な
  解決ではなく、妥協では最終的に自分の思い通りにならないばかりか、楽しい事は楽しくなく
  やる気になって取り組めるはずの事も、気持ちの入り方も異なる。

  高校生の文化祭など学級での取り組みや部活動などは、それらの「話し合い」により、
  立場や学年を超えた「相互理解」を明確に行なう事により、学級も部活動も一致団結し
  思い切って取り組みが出来るはずである。 
  リーダーはリーダーシップを学び、そのリーダーシップに疑問を感じれば、自分がリーダーシップを
  取らなければならなくなった時に、自らのリーダーとしての手法の参考になる。
  つまりは、言われたからやる。 のではなく、言葉を聞いて動くのではなく、その言葉の中に
  含まれる、リーダーの意図を汲み取る力も身に付けてほしい。
  マニュアル世代。と言われる様になって久しいが、部活動の手法のマニュアルは諸先輩の言動から
  良いものは学び活用し、悪いものも学ぶが、自分自身は採用しない事が肝要である。

  この数年だけでも、各学校での様々なトラブル事例を耳にした。
  私(学校に生徒として子供を通学させている親)の立場としては、学校の一方的な方針や指導者の
  説明不足による部活動の崩壊は、先般記事にした「部活動は誰のもの??」と題して記事にした。
  実に情けの無い「本末転倒」な活動であると言わざる得ない。
  中身までは良く知らないし、実態がどうなのかも良くは知らないが、その苦難を乗り越えて、
  愛知ベスト4まで見事に勝ち進んだ経験校が極めて近い位置にある。

  いま、各部活動は、3年生の引退を受けて、新しい一歩を踏み出そうとしているはずである。
  その一歩目を踏み外したり、ボタンを掛け違えると、この先の1年間が楽しくも無ければ
  厳しいだけで強くもなれない悪循環の1年で、きっと後悔する事になる。と思う。

  今の若者に不足気味である、話し合うこと。 事の重要性を改めて感じ取って欲しいと思う。
  人は楽しくなければ継続して活動する事は困難である。
  指導者とリーダーには、「言わなくても解るであろう!」 では無く、
  「相互理解を得て、指導者として、またリダーとしても成長して欲しい」
  

  また、特にこれから社会に出て、海外へ進出する事が増えるであろう若者に伝えたい!
  海外、特に欧米などでは、自分の意見を言えない奴は、仕事の出来ない奴と見下される事になる。
  この事は、欧米に限らず、同じ east asia で、儒教の国であり、ほぼ同じ様な顔をしている
  韓国や台湾そして中国の人達も、自己主張という観点では、年齢や立場の差や壁を越えて議論を
  当たり前の事としている。勿論、個人の中傷や傷付ける様な発言に関しては、厳しくブーイングが
  浴びせられる。
  
  ここは日本だから・・・とは言っていられない時代はもう目の前である。
  是非、寡黙な瀬戸西ラガーにも、自分の意見を口にして、しっかりコミュニケーションをとり
  お互いの考えをよく理解し把握した上で、朝連も、そして日々のトレーニングも実施して頂きたい。
  言わなくても解るだろう! わからん奴は「アホだ!」など、日常会話ではあるのかもしれないが
  ラグビーは15人+リザーブ+試合の補助にまわる下級部員やマネさんがいて始めて成立する。
  どんなに頑張っても、絶対に一人では出来ない団体球技なのである。
  故に普段日常のコミュニケーションがとても重要なスポーツであると言える。
 
  当の私自身も、高校時代の部活動などでは、練習を切り上げた後、自宅に戻り(かみさんの家まで)  更に練習を積み自己満足に浸っていた輩である。
  試験中なども、自主練習と言う名目ではあったが、主将である自分がやれば後輩を含めて
  「彼らは付いて来てくれる!」 と信じていたが・・・集まったのは半数くらいであった!
  次の試験週間からは、自主練と言う名の共通メニューをこさえ、皆に自分の意思を説明し伝え
  赤点を取りそうでやばい者を除いて、全員で練習に励んだ。(学校は自主連のみ認めていた)  
  このポイントでの、主将としての説明と、意思の疎通を図る事の重要性は、会議やコーチング等
  今でも仕事に大いに役立っている。

  また、人数はいっぱいいっぱいであったが、部室もロッカーも1・2・3年全部員で共有した。
  狭いので着替えの順は適度に考えたが、全員のジャージにスパイク、そして文具に教科書などなど
  ただでさえ狭い部室は、いつもごった返していた! 
  そのロッカーの内1つは、沢山のエロ本があり誰でも自由に見て良い事としていた。
  また、そう手のものが好きな奴は、飽きもせず仕入れてくるのである!  

  また、話さないと解らないという意味では、季節変わりの時期や、大会前には、必ずミーティングを
  行なった。 試合には指導者である先生が判断する前に、自分が出場したいと希望する競技・種目、
  現在の持ちタイムと目標を宣言させた。 それを聞いた顧問が、標準タイムと見比べて、
  OK/NGを発表し試合に挑んだ。 記録が届かず出場が適わなかったものは、必ず希望種目に出る者に
  付かせた。 それは補助としてだけではなく、次回はお前も必ず走れ! とエールを込めて、
  自分が脱いだアップジャージを渡したものである。 ここは、何故か?日本人らしくしていた!

  そんなこんなで、高校1年から何故か始まった、我が家でのお泊り新年会は、間も無く30年を
  迎え様としているが、1年も欠かした事が無い! 我が家に長男誕生の時も、次男誕生の時も
  何故か?場所が変わった事は1度だけ、仲間の一人が2世帯化した住居を構えた時だけである。

  世代交代や、主将他環境の変化により、何処の学校も一旦はギクシャクしたり、内部で喧嘩とは
  言わないが、練習方針や方法について、意見や考え方の相違があって当たりまえである。
  なぜならば、皆異なった環境で異なった親に育てられ、意見や考え方が違って当たり前なのである。
  誰一人同じ人物はいない、故に意見をまとめる事は大変な作業であるが、こんな時こそ寡黙な部員の
  意見を聞ける貴重な機会かもしれない!

  最後に、誰一人同じ人物はいない事を正しく理解して、良く考え行動して頂きたい。
  みんなが、おれが!おれが! と言ったらどうなるであろうか?
  先般の瀬戸北高校ではないが、1・2・3年まとめてようやく15人が集まりチームが出来る様な
  学校では、無条件に私が経験してきた様な手続きをセレモニーとして行い、自分自身を奮い立たせて
  全体を盛り上げたものである。
  
  今年の花園予選では、2度ほど不戦勝があったと記憶している、 そう、15人が集まらないので
  ある。 そんなチームは、けが人が出たら、みんなでフォローを行い試合に控えるものである。
  なぜならそうしなければ試合にさえ出られないからである。 
  幸いに特別に恵まれている訳ではないが、瀬戸西らしくあるためには、瀬戸西の伝統と誇りを
  スローガンにしてでも、先般の名古屋との練習試合を見れば一目瞭然、弱いチームから一歩一歩
  自立した最高学年部員として歩みだして欲しい。
  人はみんなそれぞれの役割を持って組織にパラサイトしている。 その役割や、先生を初めとする
  主将や各ポジションのリーダーの役割と、是非とも豊富を同級生や下級生に示して、一致団結して
  大人になり成長した瀬戸西ラグビー部に期待しています!

  あらぬところから、声を出そうをテーマにしながら、話をして相互理解を深めようになってしまった
  明日準備していたネタとかぶってしまったので、修正しようとも考えたが時間がなく諦めた!

  明日は、先般終了したテレビドラマの「change] の一説より引用して、話し合い解りあう事
  の重要性を、経験者として記してみたい。

  今の多くの子供たちは本当に言葉が少ない。 自分を守るに際して、自分が戦う相手に際して
  自分を知ってもらい友達を作るに当たって、とにかく話し合うことの重要性を感じて欲しいと
  願っている。