本当は、もっと見やすい書庫に持ってきたいのだが・・・
公式戦は近く、父母会活動も盛況でいよいよ!!力がピークに達し、機は完全に熟している!
しかし、この本は、ラグビーにこだわらずとも、充分、特に高校生が身構える事無く読む事が出来る
手記になっているので、普段は読書を好まない部員にもお勧めしたい!
大人の視線では、通勤途上の電車の中でも、熱くこみ上げる思いを抑えるのに労力を必要とする。
特に加齢と共に弱くなった涙腺を制御するには、大あくびをするマネを取り入れるなど、かなりの
演技力も要した・・・ と関係ない話が続いてしまった!
作品には、様々な視点から、時々起こった著者の喜びや感動、時には疑問が多く綴られている。
その中でも、著者が怪我をする前も、そして不幸にも怪我をしてしまい首から下のほぼ全身に
機能障害を持ってしまった後も、彼がラガーマンであり、ラグビーを愛して止まない青年であった事を
示す項目があり、その部位を読みながら、是非記事にしたいと思った箇所を紹介したい。
P141 生きる 傷ついたもの同士 より抜粋
前略 「おれには彼らのような自由は戻らないのか?」 と思った。
わかりすぎるほどわかっているのに、彼らの駆け回る姿を目にするたびにそう思わずには
いられなかった。 自分が重症を負って入院している事実が何度も何度も夢であることを願った。
朝、目が覚めて、長い嫌な夢を見てしまったものだ、と苦笑いがしたい。
彼らは、意思にまま動く手と、意思のまま動く足がある。 ラグビーをやっていた頃、
暑いからといって、遊びたいからといって、練習をさぼったことのある自分を情けなく思った。
こんな事なら二十四時間走り続けていればよかった。 動けなくなった今の分も走りだめを
しておけばよかった。 17歳で怪我をし、楽しいはずの高校時代を二年で休学して
何年も入院生活を送っている。 今更どうにもならないことを悩む。 悩みだすとどうにも
止まらなくなる。もう一度、グランドを走りトライをしたい! 中略
しかし、それでもラグビーをしていた事に後悔は無い。 もし高校時代にラグビーと
出会わなくても、いつかきっと怪我をしていたであろうと自分を慰める。
むしろ、僕は怪我をした事でラグビーを危険なスポーツとして印象付けてしまったのではないかと、
済まなく思っている。 だって、ラグビーが好きだから・・・・・。
筆者が、この事を伝えたくて出版に至ったわけではない事は重々承知している。
しかし、何度か同様にラグビーについて語っているが、それは総て友人の活躍などが絡んでの事であり
ご本人自身の現状や、思い通りにならない身体から湧き出るようにラグビーへの思いを語っているのは
この項目だけであった。(と思う。それが私には強烈に印象に残った。)
友人の活躍に例えて、応援する気持ちが強く胸が熱くなるシーンは何度かあったが、
現在の自分のぬるま湯加減を再考するには、比喩が無くストレートに胸に「すとん」とおさまった。
私自身も、10年前には左足内側靱帯断裂、5年前には会社の会議でエキサイトしてテーブル叩き、
右手首骨折、4年前に正面衝突交通事故で胸骨と肋骨3本骨折し、一昨年右ひざ骨折し、
昨年は自らの不注意で右手中指を飛ばしてしまった。
そんな自分も、やはり筆者から見れば、意思のまま身体が動く「彼ら」なのだと思うほどに
もっと自分は真剣なステージで、物事に取り組みたいと考えずにはいられなかった。
勿論、仕事は生活の為、スキーのイントラは自分自身の為であり、教える生徒の笑顔の為、
そして、父母会は、かなりおこがましいが、ラグビー部員全員の青春の為。
無関心ではなかったが、恥ずかしながら、この様な活動そのものを詳しく知らずに1年を過してしまい
今となっては、瀬戸西ラグビー部故のカラーや、強い弱いだけではない高校生活とその内の一部として
ラグビー部を支援・応援し、それらの活動が少しでも継続され引き継がれて行く様な基礎の構築を、
諸先輩方の活動の良いところに学び、改善すべきを改善し、出来る事から一歩一歩他の父母会メンバー
と相談しながら進めたと思い考えている。
支離滅裂の思われるであろう今日の記事。 簡単にまとめれば、彼の本を読むにあたって
自分が、今すべき事を再認識するように喚起を促された気分である。
普段は仕事がらみの機関紙か工学書に目を通す程度の読者でしかないが・・・本当に良い本である。
公式戦は近く、父母会活動も盛況でいよいよ!!力がピークに達し、機は完全に熟している!
しかし、この本は、ラグビーにこだわらずとも、充分、特に高校生が身構える事無く読む事が出来る
手記になっているので、普段は読書を好まない部員にもお勧めしたい!
大人の視線では、通勤途上の電車の中でも、熱くこみ上げる思いを抑えるのに労力を必要とする。
特に加齢と共に弱くなった涙腺を制御するには、大あくびをするマネを取り入れるなど、かなりの
演技力も要した・・・ と関係ない話が続いてしまった!
作品には、様々な視点から、時々起こった著者の喜びや感動、時には疑問が多く綴られている。
その中でも、著者が怪我をする前も、そして不幸にも怪我をしてしまい首から下のほぼ全身に
機能障害を持ってしまった後も、彼がラガーマンであり、ラグビーを愛して止まない青年であった事を
示す項目があり、その部位を読みながら、是非記事にしたいと思った箇所を紹介したい。
P141 生きる 傷ついたもの同士 より抜粋
前略 「おれには彼らのような自由は戻らないのか?」 と思った。
わかりすぎるほどわかっているのに、彼らの駆け回る姿を目にするたびにそう思わずには
いられなかった。 自分が重症を負って入院している事実が何度も何度も夢であることを願った。
朝、目が覚めて、長い嫌な夢を見てしまったものだ、と苦笑いがしたい。
彼らは、意思にまま動く手と、意思のまま動く足がある。 ラグビーをやっていた頃、
暑いからといって、遊びたいからといって、練習をさぼったことのある自分を情けなく思った。
こんな事なら二十四時間走り続けていればよかった。 動けなくなった今の分も走りだめを
しておけばよかった。 17歳で怪我をし、楽しいはずの高校時代を二年で休学して
何年も入院生活を送っている。 今更どうにもならないことを悩む。 悩みだすとどうにも
止まらなくなる。もう一度、グランドを走りトライをしたい! 中略
しかし、それでもラグビーをしていた事に後悔は無い。 もし高校時代にラグビーと
出会わなくても、いつかきっと怪我をしていたであろうと自分を慰める。
むしろ、僕は怪我をした事でラグビーを危険なスポーツとして印象付けてしまったのではないかと、
済まなく思っている。 だって、ラグビーが好きだから・・・・・。
筆者が、この事を伝えたくて出版に至ったわけではない事は重々承知している。
しかし、何度か同様にラグビーについて語っているが、それは総て友人の活躍などが絡んでの事であり
ご本人自身の現状や、思い通りにならない身体から湧き出るようにラグビーへの思いを語っているのは
この項目だけであった。(と思う。それが私には強烈に印象に残った。)
友人の活躍に例えて、応援する気持ちが強く胸が熱くなるシーンは何度かあったが、
現在の自分のぬるま湯加減を再考するには、比喩が無くストレートに胸に「すとん」とおさまった。
私自身も、10年前には左足内側靱帯断裂、5年前には会社の会議でエキサイトしてテーブル叩き、
右手首骨折、4年前に正面衝突交通事故で胸骨と肋骨3本骨折し、一昨年右ひざ骨折し、
昨年は自らの不注意で右手中指を飛ばしてしまった。
そんな自分も、やはり筆者から見れば、意思のまま身体が動く「彼ら」なのだと思うほどに
もっと自分は真剣なステージで、物事に取り組みたいと考えずにはいられなかった。
勿論、仕事は生活の為、スキーのイントラは自分自身の為であり、教える生徒の笑顔の為、
そして、父母会は、かなりおこがましいが、ラグビー部員全員の青春の為。
無関心ではなかったが、恥ずかしながら、この様な活動そのものを詳しく知らずに1年を過してしまい
今となっては、瀬戸西ラグビー部故のカラーや、強い弱いだけではない高校生活とその内の一部として
ラグビー部を支援・応援し、それらの活動が少しでも継続され引き継がれて行く様な基礎の構築を、
諸先輩方の活動の良いところに学び、改善すべきを改善し、出来る事から一歩一歩他の父母会メンバー
と相談しながら進めたと思い考えている。
支離滅裂の思われるであろう今日の記事。 簡単にまとめれば、彼の本を読むにあたって
自分が、今すべき事を再認識するように喚起を促された気分である。
普段は仕事がらみの機関紙か工学書に目を通す程度の読者でしかないが・・・本当に良い本である。