IRB(国際ラグビー評議会)(International rugby boad) は、
 基本原則を定めるラグビー憲章(Playing Charter)を制定しています。

 この憲章は、ラグビーがもつ独自の特性を失わせないためのものでもある。 
 と記載されており、大別すると
 
 1.ラグビーの目的
 2.ラグビーの原則
 3.競技規則適用の原則(レフリング)
 4.競技規則制定の原則

 の4項から制定されており、今回は日本ラグビー協会が、HPで紹介している
 「1・ラグビーの目的」 について記します。


1.ラグビーの目的 The Object of The Game

 ラグビーの目的は、それぞれ15名、10名、または7名からなる2つのチームが、競技規則および
スポーツ精神に則り、フェアプレーに終始し、ボールを持って走り、パス、キックおよび
グラウンディングして、できるかぎり得点を多くあげることであり、より多くの得点をしたチームが
その試合の勝者となる。

解説

 ラグビーの目的を達成するためには、2つの基本原則がある。1つはボールの争奪
(contesting possession)であり、もう1つはプレーの継続(maintaining continuity of play)である。

 これらはボールを用いるチームスポーツが共通して持つ特質であり、ボールを保持しているチーム
(攻撃している側)の目的は得点をあげることを目指し、ボールを保持していないチーム
(防御している側)は、ボールを再獲得して攻撃し得点をあげることを目指す。しかしラグビーは他の
スポーツとその競技方法において以下の点で異なる。

 (i) 手も足も両方使うことができる。
 (ii) プレヤーはボールを持って自由に走ることができる。
 (iii)防御方法にも、安全性を損なわない限り、制約がない。
 (iv) ゴールラインを越えてボールを持ち込むことによって得点となる。
 (v) ボールは後方に位置する味方のプレヤーにのみパスをすることができる。
 (vi) 攻撃している側のプレヤーは、味方チームのボールキャリアーより後方の位置からのみプレーに    参加できる。
(vii) 攻撃できるスペースの創出は、ボール獲得・保持・再獲得といったチームのスキルによって
左右される。

ラグビーには上記のような特性があり、これらによってラグビーは独自の特性を持つ
スポーツとなっている。

2つの基本原則のうちの1つで、ラグビー独自の特性であるボールの争奪とは、キックによる開始と
再開、スクラム、ラインアウト、ラック、モール、そしてタックルで行なわれる。

もう1つのプレーの継続とは、ボールをパスしたり、持って走ったり、キックしたりすることや、
ラックおよびモールを形成することによってである。

以上

次回は、第狭燹 屮薀哀咫爾慮饗А廖,砲弔い董■稗劭促薀哀咫七硎呂糧歓茲魑します。
ちょっと理屈っぽいのですが、前述 「ラグビーの独自性」を示すものなので、4回に分けて
記事化して参ります。