今人気のあるPythonは、オブジェクト指向による構築を得意としたプログラミング言語です。コードの可読性が重視されており、一つの動作をさせるプログラムを書く場合は誰が書いても同じになる、というめずらしい特徴を持っています。ウェブサービスで使われることの多い言語ですが、ゲーム開発にも使われています。
ディズニーのMMORPG「トゥーンタウン・オンライン」の開発にPythonが使われました。既にサービスが終了していますが、後継のサービスが順次始まっています。「トゥーンタウン・オンライン」は多人数が同時にアクセスして、遊んだりコミュニケーションが行えるゲームです。多人数の表示処理やその状況での動き、誤差のないチャットなど、当時としては最先端の技術をPythonで構築していたことになります。
大人気ゲーム「バトルフィールド2」もPythonで開発されました。FPSなので非常にラグを気にしなければいけないゲームですが、それを見事に表現し、多人数同時アクセスの銃撃戦を実現しました。人同士の戦いから戦車での戦い、海上戦など、バリエーションに富んだシチュエーションで、人気のFPSが楽しめます。売上は100万本を突破し、派生ソフトも発売されています。その中で「バトルフィールド2142」もPythonで開発されているようです。
「World of Tanks」も大部分の処理にPythonを使用しています。こちらは戦車戦に特化したゲームで、プレイヤー対プレイヤーの対戦をメインとした戦いを楽しめます。パソコンやPlaystation4などで遊べたソフトですが、人気が高まり、続編はスマートフォンやNintendo Switchなどにも展開しています。
このようにPythonで開発されたゲームは多数あり、今後もその躍動が期待できます。もしも、Pythonを使ったゲーム開発に興味があれば、このサイト（https://makinggames-python.com/）にヒントが載っているので覗いてみるといいかもしれません。
