誰もやりたがる人がいないPTA会長という立場を「クジをするくらいなら」と立候補したE会長を、たいていの人は称賛すると思う。
私もその一人だった。
めちゃくそ愛想悪いのに、会長やるよだなんて、意外と良い人~!と。
だけど、新役員9名中4人の心はそうではなかった。
E会長は、示し合わせて立候補したママ友グループ5人のうちの一人だった。
当初、そのグループ内では、Aちゃんが会長に、他のメンバーは副会長になるという話になっていて、E会長もそれで了承していたらしい。
何なら、前日にもその話をグループ内でしていて、Eも「分かった」と言ってたらしいのだが・・・。
「役決めどうする?誰が会長する?」とちゃきちゃきママさんが言った時、Aちゃんは「私が・・」と切り出そうとしてたんだろうけど、それよりも先にEが会長をやると言った。
それは、AとB、そして他2人にとっては、寝耳に水。
え?なんで?昨日の話どこ行った?状態だったんじゃなかろうか。
でも、内輪の談合をみんなの前で「話が違う!」と反対することはできなかったんだろうな、と思う。
なぜ、Eが急に会長に名乗り出たかは、一か月ほど経ってEから直接聞くことになった。
役員会の後、駐車場で私とEで立ち話してた時に、Eから話してきた。
(この時点では、上の件はまだ知らなかったと思う。)
E夫婦は、A夫婦が嫌い。
なのに、Aが会長をやるという話になってる。
それは、今後一年間、Aに上の立場に立たれるということになる。Aに使われるのは嫌だ。
だから、会長になってしまおう。
・・・ということらしい。
例えば、私は書記だけど、会長の下という気持ちは全くない。
上下関係など一切ない保護者の中から、たまたまPTA役員になって、たまたま会長という役、副会長という役、書記や会計という役になったにすぎない。
「PTA会長だから、全保護者よりも上の立場です」と言ったら、多くの保護者の反感を買うし、普通に考えてあかんやろ・・・。
ともかく、そういうことらしい。
後日、他の役員からEはレディースの副総長の過去があると聞いて、E会長のこの考え方は、ヤンキー経験に基づくものなんだなぁとしみじみ思った。
私から見るとPTAなんて、在園年数とか諸々考えた結果、請け負っただけの雑務係だけど、E会長にとっては「レディース(役員)」の中の「肩書き(会長)」って重要な役どころなんだろうなー。