なんだか続いて業界の話になってしまってすみませんです
実は私、クラウドソーシングサイトに登録しております。
（でも全然活用しきれておりません。登録してるだけ状態のものも
）
そのクラウドソーシングサイトでよく見かけるのですが、
イラスト制作の条件でよく見かけるのが
「著作権は依頼者に譲渡する」というもの。
著作権譲渡ってイラストレーター(制作者）にとっては
とても不利なものです。
簡単に言うと、
まず自分が描いたものと発言することが出来ません。
せっかくお仕事させていただいたのに、実績として挙げることが出来なくなります。
また、著作権を譲渡してしまうと、イラストレーターが損することもあります。
制作したものを自由に使われるので、自分が予期せぬところに使われることも。
（例えばアダルトサイトや公序良俗に反するところに使われたり）
さらに、そのイラストが様々なところに転用されて使用されてしまうということも。
（例えば雑誌やTV、CMなどでドーンと大々的に使われるとか
イラストをグッズにして売り出してしまうとか）
そうなるとイラストの使用権で得られるはずのお金が入ってきません。
イラストレーターは制作費だけでなく、
イラストの使用料等でもお金をいただいております。
（なので、一から描かなくても、既存のイラストも立派な商品なのです。）
著作権譲渡とは、そのイラストレーターが受けられるはずのものを
一切放棄するということです。
上に書いた例で挙げてみると、
いくらイラストをグッズ化してものすごい売り上げがあったとしても
イラストレーター（著作者）には１円も入ってきません。
しかもイラストを自分が描いたものとして紹介することも出来ません。
イラストレーターにとって著作権譲渡は不利なことが多いのです。
なのになぜ著作権譲渡の案件が多いのかというと、
おそらく、いちいち使用許可を取って、
その都度使用料金を払うのが面倒なんだと思います。
イラストを著作者の使用許可を気にせず自由に使いたいから、
著作権譲渡が多いのだと思います。
ちなみに私はそういった案件は一切お受けいたしません。
こんなイラストレーターにとって不利な条件を飲むことは出来ません。
もし、百歩譲って著作権譲渡するならば、それなりの対価をいただきます。
１枚５０万とか、場合によっては１００万とかいただいてもいいくらいです。
（もしかしたらそれ以上のリスク・売上があるかもしれません）
とにかく、著作権譲渡の案件が多いのにがっかりしております。
しかも著作権譲渡を要求しているにもかかわらず制作費は激安っていうね・・・
でもそういう案件が多いってことは・・・
請けるイラストレーターもいるということ。
安い制作費でもお仕事の経験値になるならば・・・と、
駆け出しの方が請けてしまうのでしょうか？
・・・なんかもう悲しいです(´；ω；`)
前に書いた記事じゃないですけど、
こういうことが重なって、価格崩壊へ結びついているのではないでしょうか。
依頼する側も依頼を請ける側も、本当に止めていただきたいです(切実）。
契約書を交わす時はくれぐれも慎重になさってくださいね。(自戒も込めて）
依頼者する側もイラストレーターも気持ちよくお仕事したいですね。
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