ゲームの名は誘拐

一番最初に読んだ東野圭吾の本。

『秘密』　『白夜行』などで重厚な人間ドラマに新境地をひらいた著者が、ホームグラウンドともいうべきシンプルなミステリーの舞台に立ち返り、「ゲーム感覚の誘拐事件」を描く。使い捨て携帯電話やインターネットの掲示板が事件の重要なカギを握るなど、時代の風俗をたくみに取り入れ、展開もアクロバティックでエンターテイメント性は十分だ。映画『g＠me』の原作だが、テンポのよさはいかにも映像化向きでもある。

やり手の広告代理店プランナーが、仕事上で屈辱を味わわされた大手自動車メーカー副社長への復讐を思いつく。仕事も恋愛も人生はすべてゲーム、それに勝ち抜くことがすべてと信じるエリートのプライドが、物語の重要な背景となっている。そこに家出中の副社長の娘が絡み、ラブストーリー的な要素も加わっていく。おのおのの思惑が思わぬ方向に事態を変化させていくあたりは、稀代のストーリーテラーとしての著者の面目躍如だ。

こうした事件ものでは、複数の視点から立体的に描写をしていく手法が一般的だが、本作では一貫して主人公の視点からの著述となっている構成もユニークだ。読者にも、復讐相手の出方、警察の捜査などの状況はなかなか明確になってこない。これがサスペンス的で緊迫した雰囲気をいっそう盛り上げている。自信満々で鼻持ちならない登場人物のキャラクターをあえて強調するあたりも著者の計算どおりで、それだけにラストのどんでん返しが印象に残る。

出版社/著者からの内容紹介

前代未聞の誘拐小説！　事件は犯人の側からのみ描かれる。果たして警察は動いているのか？　驚愕必至、充実の最新作!!

登録情報

単行本: 301ページ
出版社: 光文社 (2002/11/19)
ISBN-10: 4334923755
ISBN-13: 978-4334923754
発売日： 2002/11/19
商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm

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感想などなど

主人公で広告プランナー（？）の佐久間駿介と、家出娘・葛城樹理が偶然出会って、狂言誘拐をする話。

樹理の父親は駿介の会社のクライアントの副社長（金持ち）。

駿介が樹理父の会社のイベントをずっと担当されてたんだけど、いきなり樹理父によってほかの人に変えられてしまった。

なんか復讐できないかなーと樹理父の家の周りをうろついてると樹理父の家からこっそり抜け出す娘を発見。それが樹理でした。

駿介は復讐したい。樹理は家に帰りたくない、一人で生きて生きたいからお金が必要。ということで二人で狂言誘拐をすることに。

お金の受け渡しとか、脅迫文の送り方とか、いろいろ考えられてて、とてもおもしろいです。

どうするんだろう、どうなるんだろう、えええええ！みたいなところが多くてドキドキします。

そして駿介と樹理がだんだん仲良くなって、でもラブラブまでいかなくてむずむずしますｗ

むずむずした分、オチにショックｗ

映画化されてるみたいです。タイトルは『g@me 』

佐久間俊介 - 藤木直人

葛城樹理 - 仲間由紀恵

なんで駿介が俊介に変わったのか気になるｗ

今度見てみる予定です(・∀・)

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先が気になる度★★★

頭いいな主人公度★★★★

なんだこのオチ度★★★★★★