あれ、誰?
ところで最近ちょこちょこ出てくる『オレオ』ですが。
ここで少しオレオのいきさつを。
あの子は兄と共に帝王切開で未熟児として生まれてきました。
兄はオレオよりまだ大きく成長して生まれてきたのですが、オレオは極小で生まれてきた為、抵抗力が非常に弱く、生後二日で感染症にかかってしまいました。
一番ひとがったのがお腹周りで、腐ってひどい臭いがしていました。
先生からも『てのほどこしようがない…』と、点滴と抵抗力をあげる注射のみを毎日し続け、それでも『こんな事は言いたくないけれど、障害を持つのは決定的です。心ない飼い主さんは安楽死を希望されますが、あなたはどうしますか?』と。
迷う余地なんてある訳がない。
『この子は生きてます。将来なんの障害が出ようとも、しっかり育てます。』と。
この時私は、二匹生まれた子犬のどちらを引き取るか、はっきり決めました。
この小さなオレオだと。
何があっても守ってみせると。
こうして毎日毎日、点滴と注射を繰り返し、しまいめにはオレオも注射を見たら『ミギャ~』と泣く始末…
それでも頑張ってもらってようやく今は注射からも解放され、命の危機は完全に脱出しました。
そして彼が無くしたもの。
片耳と両足の肉球。
普通は皮で覆われている大事なオチンチンも、皮膚が壊死した為、むき出しに。
それでも小さなオレオは、部屋を走り回り、食欲旺盛!
元気いっぱいです。
オチンチンは手術しなければならないけれど、この小さな命をこれから何十年と責任もって育てる事が、私の指命だと思っています。
ゴンちゃんも体弱かったけど、うちに来る子はなんだか出だしからアンニュイな子が多いわぁ…
でもなんとなく私だからこういう子がやってくるのかな?って…
ほら。
意外と責任感、強いじゃない?セシルって。(うふ
だけどね。
すでに気掛かりな事ある。
私が姉宅行くと、叔父のパール君は1メートルぐらいジャンプして大歓迎で迎えてくれ、母犬ビビはフラダンス踊りながら迎えてくれる。
オレオの兄、通称ジャンボも、しゃがんだ私のおまたにもっさり潜り込み笑ってる。
おや?
オレオは?
…………。
5メートルぐらい離れて、静かにたたずんでいる…。
オレオ。
私が母ちゃんだよ?
こっちおいでよ?
ほら。
…じぇんじぇんこねぇ。
母ちゃん、臭いかい?

↑
どうかな…
……………しくしく(T_T)