なんつぅのかな。
そりゃ小さい頃、出来心で駄菓子屋の‘ここの列は全部当たりだ’っていうのを嗅ぎ付けて、友達に言いまくり、ガムせしめまくった事もある。
出禁なったけど。
まさかの小5で。
反抗期には‘行ってきま~す’つって自宅を出て、朝マック食って映画見て、放浪してからなにげに自宅へ戻ったりした事もあるが、盗んだバイクで走り出した事もなければ、ちっちゃな頃からワルガキで、15で不良と呼ばれた事もない。
バブル期絶頂を俄然タイムリーに過ごしたセシルだが、まるでバブった事もなく、お風呂のバブで疲れた体を癒していたぐらいなのに。
なのになのに。
こんなに貧乏なのは何故?
ついで言うなら、「このTシャツ、雑巾の匂いがするぅ」って相方に言われたのはどう?
貧乏には訳がある。
~国保と市税が高すぎる~
なにげ‘飲み代がかさばる’っていうのはスルー方式で。
みんな国保払ってよ!!
お願いよ!!
負担が健全な市民に回ってきてるじゃないの!!
行ったわよ!!
今日行ってきたわよ!!
「昨年末、派遣切りにあい、今年2月から働いています。
しかしながら俄然時給は下がり、出勤日数も減ったため、こんなに払えません。
お慈悲を。」
語ってる途中から、対応したオッサン、馴れた口調で「あ~、事情は分かりますが、昨年よりも下がった収入っていうのが、3割未満の方は減税できないんですわ」
死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
何か。
年間で20万以上も所得が下がるのに、3割に満たないからって¥1も安く出来ないんか!?
「じゃあ払いません。っていうか払えないので。」
って言うと。
「12月の年末調整持参してくれて、3割も収入が減ったのが確認できたらそれ以降の支払いは減税に出来るよ?」
「それまでが払えません」
「支払い回数伸ばすっていうのは??」
「伸ばしても毎月¥10000を切るわけじゃあるまいし、無理です。払えません」
いい勝負してんじゃないの?私。
両者譲らず。
のこったのこった。
そして私思うに、ほんっとーにどうにも出来ないもんなのか?って話。
別に払わないって言ってるんじゃない。(ちょっと言った
安くしてくれっ!って言ってるだけ。
わざわざ役所に来てるわけ。
長い時間待たされても、ちんって座って順番待ってる、善良な市民な訳。
ちょっと気持ちくんでくれてもいいんじゃないの?
お茶の一杯でも出せっつぅの。
結局のところ、打開策が見つからず、微妙な沈黙が続く続く・・・。
また出直すのも面倒なので、おれた。
セシル、おれた訳。
「じゃ支払い回数、どこまで伸ばすこと、出来るんですかね?」
・・・つって案内されたのがまた保険の別の科。
ほんっとお役所仕事だよね、こういうの。
で、回された別の科で対応してくれたおっさんが、奇跡の出会い。
なんなら運命。
前に一緒に働いてたコのお父さんだった。
色々世間話してたら「どうにもあんたの娘、知ってる気がしてならないんだけど」って思って名前聞いたらバッチリビンゴ。
一気に親しくなっちゃって、「お父さ~~ん!なんとかしてよ~!払わないって言ってるんじゃないんだって!分かるでしょ?娘と同じとこで働いてるんだって。大変なの分かるでしょ?住民税もくそ高いし、独身だし、犬飼ってるし、毎日うどんだし、下痢続くし。」
お父さんが盗んだバイクで走り出したいような眼差しに見えた。
結局は安くならなかったけど、さっきのオッサンみたいな一方通行な話じゃなく、打開策提案してくれたんで、了承したわけだけど。
最後にお父さん。
「あんたはベッビンだから、さっさと結婚して旦那の保険に入りなさい。」
「ダメダメ。彼氏まだ若いし。そうだ!お父さん、誰か役所のイケメン、紹介してよ!バツ一・バツ2全然OKよ!」
「僕も母ちゃん死んだから、独身だよ?」
お父さんはいらない。
↑
いや、待てよ。
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