不快指数150%。
湿度の高さが自慢の大阪に住んでいるのはセシルです。
うっかり汚れで寝てしまって、次の日、自分の体がごきぶりホイホイ顔負けの粘着力だったことに、もはや驚きなんてありません。
年とると、かく汗のねばっこいこと。
泣けてくる。
おーいおいおい・・・。
当然、匂いだって気になるわけ。
冬でも気になるのに、汗ばむこの季節。
たばこのせいも手伝って、脇から放たれるその芳醇な香はテロ。
朝・晩2回風呂にでも入らなきゃ対応しきれないんじゃないかって思うのはセシルだけ?
頭皮臭が気になって腕枕とかしてもらうのも、なんだか実は「ボランティアとか思ってんじゃね?」とか思いだす始末。
しかし世間は広かった。
帰りのバス。
乗りこんだ瞬間に目を奪われる光景だった。
完全年齢不詳のこぎたないカップル。
女は男の肩に、180℃曲がってんじゃね!?ってぐらいに頭を乗せていちゃついてる。
乗せられてる男は、首をぐだん・・・と背もたれになげて、通路に足をほっぽりだして寝ている。
ひどく疲れてるのか。
それにしても邪魔な足だし、何よりそのルックスが邪魔だわ。
これがまた女の巨漢っぷりが尋常じゃない。
頭は汗でべったべたで、頭皮が透けて見えてる。
二人用の座席に一人でもどうか!?って大きさで、こぎたないジャージをはいた男といちゃこらいちゃこら。
時折男はその首の曲がった女の頭を、いとおしそうになでなで。
私、イライラおらおら。
マジ、奥歯ガタガタいわしたろか!思った。
しかし残念な事に、そいつらの後ろしか席があいてないので座ることに。
即効ノックダウン。
その二人の体臭がひどいっ。
涙で前、見えないよ?
車のフロントガラスに塗って、雨をはじく「ガラコ」塗ってもはじかないよ。きっと。
もうね、なんつぅのかな・・・奇跡のカップル。
あのね、例えこれが絶世の美男・美女のカップルだったとしても。
あのいちゃつきぶりは、見る者を不快にするよね。
そのうち恐怖すら覚える。
その恐怖を例えるなら、「ドドンパに乗って、BGMは稲川淳二の恐怖体験聞きながら、後を振り返ると、マツコ・デラックスが満面の笑みを浮かべてて、なんとか乗り終えた私を迎えてくれたのが、デビュー当時の井森美幸が、レオタード姿で踊ってた」ってぐらいの恐怖。
そのいちゃつきと恐ろしい体臭をもろともせず、当人たちはぶっちぎりのラブラブ。
私ね、もう臭すぎて寝てらんない。
汗と加齢臭にまみれたその匂いと、窓から入る生ぬるい外気に、ただごとじゃないとさえ思った。
だけどね。
考えた。
お世辞にも「可愛い」とか「素敵」とか「優しそうな人」とか、なんとしてでも褒める要素を探しださなきゃいけない、そんな罰ゲームがあったとしても、ノド元まで出そうでどうしたって褒める事が出来ない、そんなルックスな二人だったけども。
世間から迫害されてきたであろう二人のルックスだったけれども。
そんな二人が出合って愛し合い、一目もはばからずいちゃつきたくなる気持ちは分からなくもない。
ただな。
臭すぎるんだよ。お前ら。
この拷問のようなラブシーンをたっぷり25分見せつけられて思ったセシルから一言。
少々臭くっても、愛って屁行き。
なに?屁行きって。
私がこないだ屁、こいだから?
平気だ。
愛、万歳。
↑オットセイの子供、万歳。
↑
押すとセシルはバンザイ。