Sesame Cafe へようこそ


6月19日

午前5時31分。

病院から電話が入りました。


猛スピードでかけつけましたが

父はすでに息を引き取っていました。


1分前に到着した姉の足音を聞きながら

静かに逝ったようです。



危篤状態になったら

24時間体制で付き添ってもらえますから。


と医師は言っていたのですが…

急変だったみたいです。



苦しむこともなく眠るようだったと、

ついてくれていた看護師さんに聞きました。


私たちが泣くから

父は一人で静かに逝っちゃったのかな。



父の顔はおだやかで

本当に眠っているようでした。





3週間前に入院したとき

父がもう家に帰って来られなくなるとは

思っていませんでしたが、


知らぬ間に病気は進行していて、

医師から余命を宣告されました。



早ければあと1週間だと…。





日に日に父は弱っていきました。


つらかったです…。



途中1回だけ

外出許可をもらって家に戻りました。


やっぱり家はいいなぁ。


数時間の滞在でしたが

父は気持ちよさそうでした。






母が亡くなって1年。


父の部屋には

母との思い出の写真が

何枚か飾られていました。



いつも

自分のことより

私たちのことを優先してくれたこと、



口数の少ない父は

何も言わなかったけれど、



ちゃんとわかっているよ

お父さん。



亡くなる直前まで

私たちの心配してくれて

ありがとう。



大事に大事に育ててくれて

本当にありがとう。