SNSでは多くの人間が毎日のように豪勢な食事を食べ歩き、様々な場所を訪れ自由気ままに日常を過ごす様子が投稿されている。


その反面、数は少ないが、精神を病み、食うや食わずの生活で将来に不安を感じ打ちひしがれる方々の姿も見受けられる。


どちらかというと前者の方が圧倒的に多い。


仕事をしている様子もなく、経済的に困っている様子もなく、毎日のように「私を見て!見て!」という幸せ自慢の投稿で溢れている現代のSNS上のタイムライン。


「いいね」をもらうことで心が満たされ、次、次、と投稿のネタ探しに明け暮れ、何十件何百件のいいね返しの作業に追われる日々。


他人の「幸せ投稿」を見て「あの人に比べ私は」と、自分の満たされない感情を刺激されそして不満になり負の感情で支配される。


現代の人間は承認欲求に支配され、いかに自分が幸せでありそれを他者から賞賛してもらうかに重きを置きその日常を送っている者が多い。




自分を見て欲しい



そのために毎日、毎日、SNSに投稿する


反応があると嬉しい



それにより自己が満たされる




SNSには寂しい人間模様が描かれ、そこには自分を見て欲しいという幼児的願望、さらに同意を求める承認欲求が映し出されている。


物質で満たされた現代においても、そして肉体が大人や老人であっても、精神における人の心とは幼ないままであり、満たされない者がいかに多いかを思い知らされる。




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