最近はあちらでもこちらでも宇宙人に関する動画が公開されている。


正確には宇宙人との橋渡しをする霊能者の動画なのだが。


偏見は持ちたくないので彼らの話に慎重に耳を傾けているのだが彼らには共通点がある。


「楽」


「努力は要らない」


「ありのままの自分で」


「遊び心」


「悪いのは自分ではなく外部環境」



彼らの話にはそれぞれ違いはあるもののこういった内容に共通することが多い。


そう、仏教の教えである「一切皆苦」という全ては苦でありその苦を受け入れ精進するという真理の教えとは正反対のものなのだ。


私たち人間にとってどちらが耳あたりが良くどちらに流されがちかは言うまでもない。


彼ら霊能者に感じることは彼らの多くは上から目線であり、言葉は丁寧な方々も多いのだが「教えてあげている」という感も伝わってくることが多い。



彼らは地球の解放やレベルアップを謳うが本当にそうなのだろうか。


確かに彼らの文明からすれば地球の文明は1%にも満たず原始的で低次元なのだろう。


しかしながら彼らは人間というものがどういう性質で現状がどうなっており、人間個々の意識、そしてそれを取り巻く環境や仕組みがどのようなものかを彼らは本当に理解しているのだろうか。


私は彼らの話を聞いて講師時代の教育現場を思い出していた。


それは人気取りに走る同僚の講師の姿である。


本当に生徒のためを想い導くのではなく、楽しい話をし、礼節を欠き、休憩時間を長く、そして宿題を少なくして生徒からの人気取りに走る先生。


そこにあるのは先生の「われ」でありその結果は子供たちの堕落であった。口では生徒のためを謳うがそこにあったのは「無知」と「われ」であり中にはお山の大将にならんとする姿もあった。


宇宙関連の橋渡しをする霊能者が語るその姿を見ているとそのような先生を横目に見て仕事をしていた教育現場を思い出す。


われ可愛さという穢れた大人の犠牲になるのはいつも罪なき子供たちや前途ある若者なのだ。




・・・