仕事をしていると上司が複数人になる。


これはどんな仕事でもそうだが会長、社長、専務、常務、部長、課長、次長、係長に主任など、その他最近では横文字の英語で訳の分からない役職も多い。


特に多いのが上役同士で敵対し、いがみ合っている場合だ。


部下はそれに巻き込まれる。


「そんなことはあいつ(上司B)に報告する必要はない。聞かれるまで報告はするな!」


そう上司Aに言われる。


しかしながら報告をしなければ自分は上司Bに睨まれる。


「あいつは仕事の基本の報告も出来ない奴だ」


そのように思われ自分の評価は下がる。


しかしながら上司Aからは


「オレから報告しないように言われたとは言うな。お前自身の判断として報告しなかったことにしろ。」


そのように指示が出る。


その指示を破り上司Bに報告をすると逆に上司Aから睨まれ嫌がらせが来る。


どっちに転んでも自分にとばっちりが来る。


上司Aと上司Bは自分たちでやり合えば良いのに周りを巻き込み周りを駒として使う。


そして自分に向かう怒りや恨みを周りに向けて自分は安全なところで隠れている。


そしてトラブルになった時、


「オレは知らん。部下のあいつが勝手にやったことだ」


となる。


そして周りは追い込まれ責任を取らされる。


権力の下で我が身を守りながら立ち回り生き残るのは至難の業である。


現実は理屈で説明出来るほど甘いものではない。


あっという間に嵌められ、利用され、使われて罪を被らされる。


それでも私たちは感情に呑まれず、生き残り、歯を食いしばりながら我が身を守り大切な人たちを守らなければならない。





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